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失敗と成長

愛読しているメールマガジン「平成・進化論。」でお勧め本になっていたので購読してみた、小山 昇さんの本。

ちなみに、新刊は発売と同時にアマゾンの和書部門で1位となっているらしいです。私ももちろん買いました。そろそろタイに到着する予定。

読んでいるうちに、気づいたことがある。そのうちの一つが、「失敗」に対する考え方。

Gipuの日本の社長は「新入社員が失敗を犯さないように、マニュアルを作成しよう」と言う。マクドナルドのように、仕事の一つ一つ細かいところまでマニュアルにして、新しい社員でも熟練社員と同じようなレベルの仕事ができるように。誰かが失敗したことについては、それをすぐにマニュアルに加えて、別の人が同じ失敗を犯さないように教訓としよう、と。

しかし、小山さんは「失敗しないと人は成長しない。部下にはどんどん失敗させることだ」と言う。
お客様と接して、失敗を重ねることで、成長していくのだと。お客様に育てていただくのだと。
そして、小山さん自身、失敗の数では誰にも負けない、と言う。

ちょうど、マニュアルだけではカバーできない「技術レベル」について考えていたところだったので、大切なヒントをもらった気がした。

もちろん、マニュアルは絶対に大事。小山さん自身、「仕組み」作りが大切だとおっしゃっている。でも、それだけでもダメなのだ。

自らが動いて、失敗を重ねて、大きくなっていく。

そういえば、通訳だって同じだ。
1ヶ月間、いくら真剣に単語を覚えたり、文章を読んだりしても、1時間通訳を実践したことで身に付ける知識には絶対にかなわない。
通訳は、汗かいて、くやし涙を流して、血を流して(?)そうして上達していく。
恥かいてなんぼ、の商売だった。

いっぱい失敗をして、怒られて、そこから学んで成長していく。
これは部下の育成法だけではない。今の私自身にとっても必要なことだ、と思った。

まだまだ失敗が足りない。どんどん失敗しよう。そして、その分だけ、大きくなろう。

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