ギンジェー期間突入
今日から12日まで、タイではギンジェー期間に突入。
ギンは「食べる」
ジェーは「菜食ご飯」
肉やミルクなどと、香りのきつい香味野菜(ねぎとかにんにくとかパクチーとか)を絶ち、間接的に殺生をしなくて済むことが「善行」として功徳を積むことにつながる、という精神的意味と、肉料理を絶ち、野菜のみを取ることで、体内から浄化する、という肉体的意味があるのだそう。
期間中、ギンジェーを実践する人向けに、バター・ミルク不使用のジェーパンが登場する。(パサパサしてるけど結構おいしい) 屋台も、この期間のみジェー料理を提供するところが出現する。
ジェー料理の屋台は黄色い三角旗を掲げているのですぐ分かる。
ジェーご飯の代表的なものといえば、前述のジェーパン以外にも、
1)揚げ豆腐。揚げ芋。など揚げ物シリーズ。これに甘辛ソースをつけてたべる。
2)ジェー用の黄色い麺を使った焼きそば。
3)グリーンカレー など、通常のタイ料理を模したジェー料理。
などがある。
よく分からないのが、3番。麩を使って肉の食感を再現している。
10日間なんだから、素直に野菜だけ食べていればいいのに、と思うのだけれど、「野菜のみ」というのはかなりの苦行らしく、いつものように肉の旨みも欲しい、という人向けに、この3番の料理がある。
中には、本当の豚肉にしか見えないように上手に作っている料理もあって、その技は芸術級。
いつもと同じおいしい料理を食べながらも功徳を積めるようにする。
合理的なシステムではある。
ただし、肉の旨みの代用として、麩・油・砂糖を利用するので、結構油っぽくなるのが難点。
タイの人でも「リアン」(油っぽい)といって、嫌がる人もいる。
あと、もっと現実的に「ジェーご飯は高いからイヤだ」といって食べない人もいる。
我が家では、普段の食事も野菜が多いので、そのまま普段の食事を継続。
野菜はたっぷり食べた方がいいよね。