情報の入手
通訳のお仕事が入ったので、クライアントに、仕事の詳細情報について電話で質問。
お客さんが日本から来るんで、詳細はこちらにも分からないんですよね〜。 分かり次第、ご連絡しますよ。
この調子だと、今回も苦労しそうだ。
分かり次第ご連絡しますよ=分からなかったら連絡しません
ということ。そして、こういうケースで後日ご連絡をいただいたことがない。
特に、旅行代理店の方の「明日必ず」ほどアテにならないものはない。
おそらくあの業界の方にとって「明日必ず」はビジネスにおける枕詞の様なもので、本来の意味はすでに失われているのだろう。
でも、通訳者にとって、事前の情報入手は不可欠。
本社から人が監査に来るので現地スタッフとのやり取りを通訳して欲しい。
という場合、監査対象が、製造工程なのか、経理関係なのか、はたまたISOか、環境関連か、などによって分野がまったく異なる。当然、事前に細かい情報が分かっている方が的確な準備がしやすい。
そういうことを力説しても、担当者の方にはあまり伝わらないことが多い。
それはその通りですね。詳細をできるだけ早く取り寄せましょう。
と言っていただいても、いろいろなお仕事を抱えていらっしゃるので、本社に聞くのを忘れたり、資料が届いても、送付するのを忘れたり、あらゆる段階で情報がストップしてしまう可能性がある。
こんな時に取るべき、たった一つにして最良の方法は、
担当者さんに行動していただくために、しつこく、嫌味にならないように、催促すること
粘り強く、資料が届くまで、担当者ご本人およびその直属部下のタイスタッフの方を通じてお願いを繰り返す。これも通訳を紹介する際の重要な仕事の一つ。
自分も通訳の仕事をするから、事前情報の入手がどれだけ大切か、よーくわかる。
自分が行くにしろ、別の人に行ってもらうにしろ、事前情報を入手できるかどうか、というところが、良い通訳をするための必須条件。
どうせなら、良い仕事をしたいもんね。