ピンチはチャンス(オレンジポプリ)タイラット紙より
その昔、愛妻家の上司から聞いた話。
「最大のピンチは最高のチャンスになり得る」という話をしていたときに、奥様が
「ピンチはチャンスなのよ」
というべきところ
「チャンスはピンチなのよ」
と言ってしまった。それを聞いた上司は、
「それは違うでしょう」
と笑いながらも、フと、「いや、これもまた真なりか・・・」と感じたと言う。
誠に愛妻家らしい発言である。(ちなみに、この上司の名前は「幸夫」という。
幸せな夫と書くのである。名は体を現すって本当なんだな、と、この方と出会って実感した。)
チャンスが来ている時にうまく状況の判断ができないと、チャンスがピンチになってしまうこともあり得る、という意味では確かに「真なり」かもしれない。
そんなことをフと思い出したのは、ピンチをチャンスに変えた、というニュースのおかげ。
今年はタイ各地で大雨洪水、水不足とあらゆる水害が発生している。パトゥムタニー県のみかん農園も例外ではなく、大雨によりみかんの実が落ちてしまったという。
がっかりしていた農家の人々の救世主となったフが、ラーチャモンコンランブリー技術大学のスタッサニー助教授である。
スタッサニー先生は、落ちてしまったみかんの実は、たとえ食べることができなくても、皮の部分はまだ十分利用できる、と、みかんの皮を利用したポプリの製作を指導した。
ちょっと調べてみたところ、みかんの香りは、ストレス解消、免疫力強化の効能があるという。そのみかんに、バラとバイトゥーイをブレンドして、オレンジポプリを作成する。
このポプリは、すでに地元の主婦グループにより商品化され、15-20バーツで販売されているということだ。