サバイバルテクニック
朝、皿洗いを終えて、さ、出かけよう、と思っていると、 ふっ と停電。
いつものように10秒後には回復するかと思ったけれど、今回のは少し長そう。ちょっと待っても、来ない。
プーシットさんが車に荷物を運んで行ったタイミングだった。
こりゃ、完全に閉じ込められているな
運悪く、エレベータに乗っている時に停電すると、中にいる人は閉じ込められる。
閉じ込められると、中にいる人は非常ベルを リーンリーンと押す。
それを聞きつけた警備員が助けに来てくれる、というシステムになっている。一応。
でも、当然のごとく、警備員は迅速には動かない。
どちらかというと、リーンリーンという音を聞きつけた周辺の人が
助けてくれることが多い。
しかし、今回の場合、ぷーしっとさんは自力で脱出してきた。
一体どうやって??と驚く私に教えてくれた。
停電時、エレベータの扉は中からこじ開けることができるようになっている。
よく映画で見るように、天井をぶち破って、という大げさなことをしなくとも、エレベータの扉を開けるのだそう。ただし、扉は2重になっていて、一つはエレベータそのものについている。もう一つは各階の入り口についている。
エレベータが、タイミングよくどこかの階でストップしてくれればいいのだけれど、時には、階と階の間でストップすることもある。
だから、まず内側の扉を開いてエレベータの位置を確認。運悪く階と階の間でストップしている時には、なるべく隙間の多い方を選んで、よじ登るなり、ジャンプして降りるなりする。
以上が停電時のエレベータ脱出サバイバルテクニック。
タイで生活している人は知っていた方がいいかもしれない。
日本にいる人だって、もしかすると役立つ時がくるかもしれない。
ぷーしっとさんが脱出してからしばらくして電気が来た。でも、扉をこじ開けたエレベータはまだストップしたまま。コンドーのガンマガーンをしている先生に会ったので、さっき閉じ込められたんですよ。という話をすると、先生はまたか、と呆れ顔で言った。
「そんなとき警備員はまっさきにエレベータに人がいないか確認をするべきなのに。本当に困ったものだ。一体ナニをやっているのだ。」
反対側のエレベータを降りていくと、一階で警備員と、隠居したおじいちゃん(コンドー住人)のでこぼこコンビに出会った。
「上で、エレベータに閉じ込められた人がいるらしいんです!」
「あ、それ僕のことです。エレベータはまだ上でストップしてますよ」
「おお!事件当事者発見!」
「それで?これからどうする??」
「決まってるじゃないか。現場に直行だ!」
二人は張り切ってエレベータに乗り込んで行った。
上でガンマガーンにたっぷり怒られるんだろうな、と思うと、おかしくてたまらなかった。
コメント
最近は激しいスコールも少なくなったせいか、停電にあったことはなくなってきましたが、やはりまだあるんですね。昔はホテルでも頻繁に電気が切れてエレベータに乗るのにドキドキしたものです。
投稿者: Anonymous | 2005年11月03日 13:55
キチンと怒ってくれて、
反省して直してくれれば良いけど・・・。
どうなんでしょうねえ(-_-;)
投稿者: noina | 2005年11月03日 14:03
うちは今でもドキドキです(笑)
ろうそくも完備。
夜だったら、ろうそくの明かりで過ごすという、非日常はちょっとしたキャンプ気分で、楽しいものだけれど、朝の忙しい時は勘弁してほしい・・・。
怒られても、「今日は朝から怒られて、運が悪かった」と思うんでしょうねぇ(^_^;)
投稿者: てんも | 2005年11月03日 17:03
笑い話ですめばいいけど・・。
うち23階なんだよな〜。
投稿者: COCO | 2005年11月03日 18:01
この間うちでも電気工事で午前1時から5時まで停電になったんだけど、テレビ見てたらいきなり消えてびっくり。
そういや、そんな手紙が来てたような…。
心の準備ができていなかったので動揺したけど、電気がないと何にもできない(うちのアパートは水も出ない)ので、仕方なく布団にくるまって寝ました。(笑)
最近は朝晩は4℃くらいまで冷えるので停電は勘弁して欲しいな〜。
日本では停電は滅多にないので慌ててしまいますね。
投稿者: たけぞう | 2005年11月03日 18:58
とてもスリリングですね。
脱出の最中に電気が来て、挟まれるなんてことないんでしょうか?
タイでジェットコースターに乗るのと同種のスリリングさですね。
投稿者: Anonymous | 2005年11月03日 19:18
タイでは停電ってそんなにふつうに起きるんですか?
日本は地震も多く、そうした事態は有り得るのに、実際に自分がエレベータに閉じ込められることを想定する人はほとんどいないと思います。絶対にパニックになっているだろうなあ。
いまだ日本に住んでいると危機管理意識が高まらないのに対し、てんもさん、たくましくなりましたねー。先日の冷凍アリの話といい・・・。
うん、とても興味深いです、てんもさんのタイ話。
投稿者: ゆこでこ | 2005年11月04日 09:29
参考になりました。僕が泊まっているホテルもよくエレベータが止まるので。でも途中で動いたら怖いなー。
投稿者: Anonymous | 2005年11月04日 10:21
cocoさん
高層階はつらいですよねー。
COCOさんのとこは、補助電源とかきちんと準備されているのではないですか?
たけぞうさん
タイでは、電気が来なくても、ご飯はガスで炊いたり、水は冷たいのを我慢して浴びたり、と、なんとか日常生活を送るのに支障のない程度ですが、日本では、電気なしでも水もこないのですか!?それは怖いなー。
ゆこでこさん
たしかに、たくましくなっているのかもしれません。それを実感できていないのが、また恐ろしいところですが(汗)
匿名さま(ごめんなさい、次回ぜひハンドルを記入してくださいね!)
急に電気が来たときのことを考えると、一応、扉がこじ開けられたエレベータは、動かない設定になっているようですが、100%安心しない方がいいと思います。
脱出はすみやかに行ないましょう。
投稿者: てんも | 2005年11月04日 12:28
こんにちは
停電とは違う話ですが、この前 深夜に火報のベルが鳴ったので飛び起きて20階から非常階段で下まで降りた・・。降りている途中で気が付いたけど避難しているのは私一人だけでした。誤報だったから良かったけどみんな!これで良いの?と思いました。
投稿者: Anonymous | 2005年11月04日 16:13