目のチカラ
ものすごく、ワクワクするお仕事をいただいた。
すごく大変なのは分かっていたけれど、どうしてもお引き受けしたかった。
クライアントも、弊社に任せてくださると言った。
だけど、時間的な制約で、どうしても、お引き受けすることができなかった。
すっごく、くやしい。
ギリギリまで、頑張ってみたけれど、今の自分の力ではどうすることもできない。
心の底から、やり遂げたいと思っていた仕事だったのに。
そんなこんなでちょっとヘコミ気味だったところに、通訳のお仕事が来た。
こんなこと言うと不謹慎だけれど、気を紛らわすのにちょうどいい、と今回は久しぶりに自分で通訳の現場に立った。
集中して通訳をしている間は、余計なことを考えなくてすむ。
通訳に呼んでくれたのは、なじみのクライアント。
ちょっとした事件が発生したので、その対策会議の通訳だった。
ある人が、自分の発言の後、0.5秒間、目にチカラを込めて、私をジッと見た。
その目を見て、その人の本当に言いたい事が分かった。
その人の目は、
「分かるでしょ? 分かって!」
と訴えていた。
だから、私も
「そういうことですか。了解。」
というメッセージを込めてその人を0.5秒だけ見つめた。
その場にいた他の5人は、私達の無言の会話に全く気づいていなかった。
目のチカラって、すごい。
通訳の現場も、楽しいな。
帰り道は、少し元気が出た。
コメント
すごい!通訳の一番かっこいい瞬間ではないかな。
投稿者: きよ | 2005年12月10日 01:06
醍醐味だね!そのクライアントさんとの信頼関係も目での会話に感じるわ。
投稿者: なおちゃん | 2005年12月10日 08:16
通訳の仕事が楽しいなんてすばらしいよ。仕事と好きが一緒だったらどんどん自分をステップアップできるね。
投稿者: ポォ | 2005年12月10日 09:41
てんもさん、すごい!お仕事が楽しいという気持ち、ずっと持っていたいですよね。私にもいつか、そういう気持ちを味わえる日がやってきますように!
投稿者: kaori | 2005年12月10日 12:40
好きなことを仕事にする、というのは、結構危ないことでもあるじゃない? 仕事にしたとたん、義務になってしまって、「好き」じゃなくなってしまう。とかさ。
でも、私にとってこの仕事は、やればやるほど自分の未熟さを認識できて、いつまでもチャレンジングなところが、飽きないで「好き」でいられるところだと思います(*^_^*)
投稿者: てんも | 2005年12月10日 14:57