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2006年01月16日

体力

双子を出産した時、まだ現地採用の身分で日系の会社に勤務していた。
当然、出産・育児休暇も現地従業員と同じ条件。
出産・育児休暇は、最大で90日。
社会保険と会社からの手当てで、最初の45日は給与の100%が保障される。
後半45日は給与の50%が保障される。

だから、たいていのタイ女性は出産当日まで仕事をして、産後45日で職場復帰する。
子供は田舎の親に預けるとか、家族の誰かに手伝いに来てもらうとか。

私は経産婦で双子妊娠だったことから、後半はあまり動きまわると早めに生まれてしまう危険がある、と経験者に教えていただき、自己判断でかなり早めに休暇に入った。(それでも、出産の1ヵ月半前だったけれど)
産休で1ヵ月半使ってしまうと、産後は1ヵ月半しか休めない。

正直、このまま会社を辞めてしまおうかと思った。
体もまだ完全に回復しないままに双子の育児に突入し、夜も3時間おきの授乳があり、まとめて寝られない時期だった。
一方で、今復帰しておかないと、このままずっと、会社勤めが出来ず、家にいる生活になってしまうかもしれない。という危機感もあった。

結局、復帰して、昼は会社、夜は子育て、休日は長女の相手、という生活を送った。
そんなときによく助けてもらったのが、日本のビタミン剤。
体の疲れよりも、寝られない、ホッとする時間がない、という精神的に追い詰められた状態を救ってもらった。

そして、そういう生活に慣れた頃、やってしまったのだな。
朝早く起きて、自分の時間を確保。
読みたい本を読んだり、やりたいことをする時間を早朝に作ることにした。
当然、寝不足だけれど、幸せだった。

そんな生活をしばらく続けていたら、原因不明の歯痛に襲われた。
歯全部が痛くて、ものがかめない。
お医者さんに行っても原因が分からず、レントゲンをとっても異常なし。
結局痛み止めをもらって帰ってきた。

同じように、原因不明の体の不調を訴える友人がいた。
その子もやはり、体に無理をしていた。

痛み止めを飲まないと過ごせないひどい歯痛も、睡眠時間を増やすように心がけることで数日で治まった。
友人の場合も、同様だったよう。

あまり体に無理をかけすぎると、体がサインを出してくれるようになったのだと思う。
それでも、やりたいことはやりたいし、多少の無理をしなくては時間が捻出できない。
だから、私も友人も、また少しずつ、体と相談しながら、だましだまし、早起きを再開した。

「お互い、懲りないよね」

と、笑い合いながら。

あれから数年が経った。夜は続けて寝られるようになったし、自営業になったことで、自分の時間も自分で調節することで、割と自由に確保できるようになった。
それでも、普段の生活に、学生としての勉強の時間を割り込ませるには、睡眠時間を削る必要があった。

と言うわけで、昨日からまた、歯痛。

今回は全ての歯ではなく、親知らず。

以前から親知らずが少しずつ出てきていた。歯医者さんにも、「それ、抜かないとダメよ」と言われていた。でも、幸いなことに傷みがなかったので、そのままにしておいた。
それが急に痛み出したのだ。
ちょっと無理しすぎた、というサインなのかもしれない。
また、体と相談しながら、「もう少し、頑張れない?」と交渉する時期が来たのかもしれない。

歯の痛みは、タイの痛み止めを飲んだら15分後には治まった。
このまま、数日で痛みがひいてくれればいいのだけれど。

2005年12月28日

株主のもの!

今月から、経理の勉強をはじめた。
はじめて、いきなりびっくりである。
何がびっくりって、賃借対照表の項目名。

「資産」=「シンサップ」
「負債」=「ニーシン」
までは分かった。

問題は、その次。

「資本」=「スワン・コーン・プートゥーフン」

株主のもの・・・ ストレートな表現で、目から鱗。
しかも、その資本の欄に、会社の利益も記入される。

会社は、お客様のものでもなくて、従業員様のものでもなくて
やはり、株主のものなのだ。
資本主義社会では当たり前のことだけれど、う〜む、とうなってしまった。

あまりはっきり意識したことがなかった部分だけに、この発見は、貴重な学びとなった。

2005年12月24日

印刷と色

自慢の一品である、会社のメモ帳が到着した。
ワクワクしながら開けてみて、ボーゼン。

色が全然違う!!

もともとスタッフのデザインでは、濃い青と赤を使っていた。
しかし、会社に到着したのは、妙に明るい青とオレンジ色に近い朱色。

正直、最初のデザインの時の美しさが半減している。がっかりである。
IT部門責任者が恐れていた通りになってしまった。

カラーリングについても独学で知識を身につけているIT部門責任者によると、モニターで見る色というのは、1台1台のモニターごとに微妙に異なるそうで、自分のPCでデザインしたものを他のPCで再現すると色が異なっていたりするらしい。
(ためしに、デザインソフトで作成してあった画をPDFに印刷してみたら、はっきり認識できるほど色がずれていた。私にとっては、驚きの体験だった)

だから、印刷所にデザインを送る際には、色番号を指定したりして、色のずれが発生しないように注意する必要がある。
そのことはIT責任者からメモ作成スタッフに注意事項として伝えられていた。
でも、スタッフはピンとこなかったらしい。
印刷所と色の打ち合わせをすることなく、デザインを送信しただけだった。印刷所からも色の確認などの作業が行なわれず、そのまま印刷が開始され、出来上がったのは、我々のイメージとは異なる作品。

印刷所に問合せをすると、電話応対した技術者は不満そうに言った。
「画面上で表示される色と印刷の色が異なるのは当たり前でしょう」

当たり前の一言で済まされては困るのである。

色についての打ち合わせを行なわなかったスタッフも悪いけれど、印刷所も、色に関する問題があることを認識しているのであれば、印刷前に顧客としっかり打ち合わせをするべきなのではないか?
問題が発生する可能性を放置して「当たり前のこと」と言ってしまうのは、いかがなものか。

この問題は新しい問題ではなく、
タイの印刷業界とデザイン業界の間で長い間論争となっているらしい。

印刷業界の言い分:問題があることが分かりきっているのに、デザイン業界はいつまでたっても、画面上の色しか見ようとしない。
デザイン業界の言い分:問題があることが分かっているのに、印刷業界は、仕上がりの色をデザインの色に合わせる努力をしない。

以前日本の印刷会社でも、会社のグッズを作成したことがあったけれど、その際には、色がデザインした者のイメージに一致するかどうか、慎重な打ち合わせを重ねた上で、実際の印刷を開始したので、色のずれはほとんど発生しなかった。(一部ずれていたけれど、気になるほどではなかった)

少なくとも、仕上がりの色を顧客の指定の色に近づける調整を行なうことは、印刷所の仕事だと思う。
その意識が印刷所にない以上、これから何か発注する時には、色番の指定はもちろん、現物を見ながらの打ち合わせが欠かせないな、と実感した。

雑誌などで、*実物と写真の色は異なることがあります という注意書きがしてあることがあるけれど、あれの意味することが今回ようやく分かった。

それにしても、最後の最後の落とし穴で不本意なカラーで印刷してしまったメモ帳の数は1000個。
これを配り終えないかぎり、会社スタッフが作成してくれた美しいデザインのメモ帳が印刷されることはない・・・。
来年中には、美しいデザインのメモ帳を作成できますように!!

2005年12月23日

優先順位と平行作業

学生の頃、タイからの留学生と知り合った。
彼女は私のいた大学の日本語学科に日本語研究に来ていたのだった。
知り合ったのは、彼女が日本に来た直後のこと。
話していて驚いたのは、彼女がまだ自分の住むアパートも決まっておらず、友人の家に居候していたこと。それなのに、すでに大学の講義を受講しに来ていたこと。

・・・心の底から感嘆した。

私ならきっと、住む場所を探して、大家さんとの契約を済ませ、アパートに荷物を運び込み、生活に必要な数々の用品(フライパンとかシャンプーとか)をそろえ、「よし。これでなんとか生活していけるぞ」と落ち着くまでは、学校に行こうなどとは考えないだろう。と思った。

それなのに彼女は、アパートを探している最中で、自分の荷物もダンボールから出ていない状態で、まずは講義を受けに来ていたのだ。
そんな彼女の姿勢に驚嘆するとともに、さすがに、海外に留学に来るような優秀な人は違うなぁと感心したことを覚えている。

私のように「まずはこちらを片付けてから」「こちらが落ち着いてから」というのはつまり、「一度に一つのことしかできない」ということかもしれない。

急に学生時代の出来事を思い出したのは、先日も「できる人」の仕事の進め方を見せ付けられた出来事があったから。
尊敬する我が師は、顧問として、講師として、日本各地を飛び回っている。どこにでもPCを持ち歩き、どこに行ってもメール返信、原稿執筆をいつもと同じペースで続けている。
そして、出張先から、二日前に私に書くと言ってくれたばかりの原稿を送ってくれた。

「は、早いですね。・・・いただけるのは、ご自宅に戻られてからだと思っていました」
「送ると言ってから、もう二日も経っているじゃないか」
「・・・(絶句)」

一方私は、といえば、同時期に我が師に送ると約束していた資料を、まだまとめてもいなかった。

わが師=アウェー(出張先に滞在中)
私=ホーム(事務所から移動せず)

この差は一体・・・。

ものすごく恥ずかしくなって、その夜のうちに資料をまとめて我が師に送信した。
環境の変化に動ずることなく、優先事項を見失わずに平行して物事を進められるのは「できる人」に共通した特徴だと思う。

私も、優先事項と平行作業を常に意識しながら行動していこう、と心に誓った。

2005年12月22日

実践

自分がすでに読んだことのある本の書評に、おや?と思うことがある。
「そんなこと書いてあったっけ?」
読み直してみると、確かに書いてある。
最初に読んだ時には、サラッと読み流して、特に印象に残らなかったのだ。

本の種類にもよるけれど、私の場合、本全体に書いてある量の20%も頭に残ればよい方だと思う。
その時自分が一番求めている情報、自分が一番興味のあること、それらに関連することは、印象深く読み、記憶にも残る。
その他の情報というのは、印象にも残らない。

でも、それが別の人のフィルターを通すと、全く別の読み方、印象となる。そんなことも分かるから、書評というのは面白い。

同じ人間が読んでも、読む時期、状態によって、感じ方も違うものね。

先日何気なく手にした神田昌典さんの本に、面白いことが書いてあった。
「神田さんの本のおかげで成功することができました!」
とお礼を言ってきたビジネスパーソンに、どんなことを実践したのか、と聞いたところ、神田さんが書いた覚えのないことをやって成功していたのだという。
その人は、神田さんの本を読んで、著者の意図とは異なる受け止め方をした。
でも、それを信じて素直に実行していったら成功して、それを神田さんのおかげだと言っている。
つまり、どんなきっかけでもいいから、何か信じるものをつかんで、行動していけば、何かの形になる、ということじゃなかろうか。

もちろん、正しい方法で進んでいけば最短時間で結果を出すことができるけれど、仮に誤った方法でもがむしゃらに頑張っていると、それなりの結果が出るものなんだと思う。多少遠回りはするかもしれないけれど。

やらないよりは、やる方が良い。ってことなのかな。

2005年12月17日

こんなところで・・・

来ました。来ちゃいましたよ!!
「数学」の教科書。 
経理の勉強を基礎から始めてみようか、と、張り切って申し込んだ通信大学の経理コース。
その最初の授業は「数学」だ〜(号泣)

まさか、こんなところで再会するとは・・・。
高校時代に私が文系を選択した理由は、「英語が好き」そして「数学分かんない」だったっけ。

それなのに・・・。なんですか?このずらっとならんだ、恐ろしい言葉の数々は。
命題・行列・数列・関数・微分積分・代数幾何・統計
眺めているだけで、めまいが。

サラッと教科書をめくったぷーしっとさん曰く、「高校程度だから大丈夫じゃないかな」
いや、だから、その高校レベルが難しいんだってば(汗)

と、泣き言も言ってられないので、とりあえず、あたってくだけろ。
分からないところは、ぷーしっとさんが高校時代に使っていた日本語の参考書を頼りに、やってみよう。
こうやってブログに書いちゃえば、簡単に挫折することもないだろうし。

日頃から、自らを「数字オンチの諸君!」の一員である、と痛感していたので、この際、数字に触れることで少しは数学センスというものを身につけられたらラッキー。
というわけで、少し早いけれど、2006年の目標(の一つ)が決定。
「経理の勉強を通して数学センスを身に付ける」

会社のスタッフ含め、総勢4名で再び学生に戻る今後の4年間。
楽しくなりそうな雰囲気ですよ〜(*^_^*)

2005年12月12日

心の隅に

疲れた時とか、ぐたっとしちゃう時とか、シュンとなってしまう時とか、そんな時に、自分を元気付けるためのお気に入りのフレーズ、一言、メロディを持っている人は強いかもしれないな、なんてことを思った。

そのメロディが浮かんだとたんに、妙に元気に仕事に戻れてしまうとか、気分が急に明るくなるとか、とりあえず笑顔になれてしまうとか。そんな、とっておきの歌とか、言葉とか。

さっき、外でハードな内容の仕事を終えて事務所に戻ったとき、ふ、とそんなことを思ったのは、思わずお気に入りのフレーズが口をついて出て、その言葉に自分自身で笑った時にすごく心が軽くなったから。

いつもの陽気な自分に戻ることができる、魔法の言葉。歌。
人の心というのは、複雑なようで、意外に単純なとこがあるよね。

心の隅に

疲れた時とか、ぐたっとしちゃう時とか、シュンとなってしまう時とか、そんな時に、自分を元気付けるためのお気に入りのフレーズ、一言、メロディを持っている人は強いかもしれないな、なんてことを思った。

そのメロディが浮かんだとたんに、妙に元気に仕事に戻れてしまうとか、気分が急に明るくなるとか、とりあえず笑顔になれてしまうとか。そんな、とっておきの歌とか、言葉とか。

さっき、外でハードな内容の仕事を終えて事務所に戻ったとき、ふ、とそんなことを思ったのは、思わずお気に入りのフレーズが口をついて出て、その言葉に自分自身で笑った時にすごく心が軽くなったから。

いつもの陽気な自分に戻ることができる、魔法の言葉。歌。
人の心というのは、複雑なようで、意外に単純なとこがあるよね。

2005年12月09日

目のチカラ

ものすごく、ワクワクするお仕事をいただいた。
すごく大変なのは分かっていたけれど、どうしてもお引き受けしたかった。
クライアントも、弊社に任せてくださると言った。

だけど、時間的な制約で、どうしても、お引き受けすることができなかった。
すっごく、くやしい。

ギリギリまで、頑張ってみたけれど、今の自分の力ではどうすることもできない。
心の底から、やり遂げたいと思っていた仕事だったのに。
そんなこんなでちょっとヘコミ気味だったところに、通訳のお仕事が来た。
こんなこと言うと不謹慎だけれど、気を紛らわすのにちょうどいい、と今回は久しぶりに自分で通訳の現場に立った。
集中して通訳をしている間は、余計なことを考えなくてすむ。

通訳に呼んでくれたのは、なじみのクライアント。
ちょっとした事件が発生したので、その対策会議の通訳だった。
ある人が、自分の発言の後、0.5秒間、目にチカラを込めて、私をジッと見た。
その目を見て、その人の本当に言いたい事が分かった。

その人の目は、
「分かるでしょ? 分かって!」
と訴えていた。

だから、私も
「そういうことですか。了解。」
というメッセージを込めてその人を0.5秒だけ見つめた。

その場にいた他の5人は、私達の無言の会話に全く気づいていなかった。
目のチカラって、すごい。

通訳の現場も、楽しいな。

帰り道は、少し元気が出た。 

2005年12月07日

社長の視点

「社長」がタイに戻って来た。

私は以前日系企業で「社長秘書」なんてものをしていた。
なんかすごい肩書きだけれど、内情は、ただの「社内通訳」である。
秘書の仕事はほとんどしなかった。
スケジュール管理も全て、自分でこなされる社長だったのだ。

それでも、この社長の側でたくさんのことを学ばせていただいた。
秘書はいい加減でも、社長はとてもしっかりした、すばらしい方だったのだ。

部長クラスの皆さんが自分の受け持ち範囲のことしか見ていない時に、社長だけはもっと広い視点から物事を捉えていた。
周囲の人にわかるように、物事を形にすることが上手で、事あるごとに、「記念パーティー」「お祝い会」などを開催して、社員の士気を高めた。そうして、その席で、会社の方針などを、繰り返し皆に説明した。日本人駐在員さんも、タイ人マネージャーさんも、この社長のためなら、頑張ろう、という人達ばかりだった。

「社長」という肩書きはいくらでもあるけれど、人の上に立つことのできる本物の社長はそう多くない。
「人としての、大きさが違うんだよなぁ」とつぶやいている人がいた。
「格が違うよ」と自分のことのように自慢気に言う人もいた。

社長の側でいろいろ学ぶことのできた私はものすごい幸せものだと思う。
社長の側にいるだけで、心遣いとか、筋を通すとか、いろいろと吸収できて、政治家を志す人が、なぜ政治家の秘書からスタートするのかが良く分った。

その社長も、5年前に日本に本帰国した。その後しばらくして、私も会社を辞めた。

その社長が、久しぶりにタイに遊びに来た。我がオフィスにもよってくださった。こういう、気さくなところも、この社長の魅力。

社長として、工場の中を歩いていた時と、少しも変わらない、お元気な姿。
聞けば、もう70歳を超えているという。

・・・我がメンターといい、社長といい、どうして、この年代の方というのは、元気で、はつらつとしていて、そして、人間的魅力にあふれているのだろう。この年代には、何かがあるような気がして仕方がない。

私は、あと40年で、あんなに魅力的な人間になれるだろうか。それ以前に、あと40年後も、あんなに元気でいられるだろうか・・・。
久しぶりに再開した社長に、たくさんの元気をいただくと共に、大量の宿題もいただいた気がした。

2005年11月14日

ちくわ

歯磨きは朝食前か後か?という疑問から、皆さんにいろいろコメントをいただいた。
そこに、なんと、ハンサム歯科医Perionさんが登場してくださり、しかもなんとも面白いお話をしてくださった。

Perionさんによると、口の中は、身体の「外側」なのだそう。
口が閉じれば身体の内側のように思うけれど、たしかに、口の中は外気と接している。

口→胃→腸→肛門

と考えると、人間の身体は、「ちくわ」のようなものらしい。
おもしろいねぇ。身体。 ちょっと見る目が変わってしまうよ。
身体のことをよく知ると、もっと大切に、いたわってあげようという気持ちが湧いてくる。

たくさんの方に見ていただきたいので、Perionさんのコメントをこちらでも公開。

人間の身体をちくわと考えると、中の空間は外部ですよね。片側が口で、反対側が肛門。

ですから、口の中は身体の外側になります。身体の内側は、皮膚の内部になります。

歯は人間の身体の中ではとても特殊な器官で、身体の中(顎の骨)から歯ぐきを突き破って、身体の外へ出ているのです。歯の付け根の歯ぐきは、身体の外部と、内部の境界線です。とてもデリケートなところなので、プラークコントロールがとても大事なのです。

爪も似ていますが、歯は爪と違って伸びません、、、ですから、大事にしないといけません。

Perionさんは、新橋でクリニックをされている。http://www.k-dental.jp/ ブラッシング指導など、歯を大切にするケアについて教えていただけるので、良い歯医者さんを探していた方は、ぜひ、行ってみるべし。
歯をピッカピカにしてくれるそう。

2005年11月08日

目のつけどころ

これ、面白い記事が載っているね

ぷーしっとさんに手渡された日本語新聞。
見ると、数時間前に私もペラペラめくっていた新聞だった。
改めて、指摘された記事を読んでみると、西友がシンガポールから
撤退する、というニュース。
シンガポール大好きのぷーしっとさんの目にとまったらしい。

西友は事業をローカルに売り渡し、販売益を計上する、という
この、計上という単語のタイ語訳について話をしていた時に
プーシットさんがこの記事を渡してくれた、というわけ。

私もさっき読んだのに、なぜ気づかなかったのかなー、と不思議に思い、
もう一度眺めてみて思い出した。
その記事の右下に、写真入りの広告があり、その写真に載っている
人物を「トゥイちゃんに似ているな〜」と知り合いに似ていることを発見し、
そのまま次のページに進んだのだった。

面白い記事も、そのまま見過ごしている。
なにやら、すごくくやしいじゃないか。

私がダメなのか、ぷーしっとさんがすごいのか、それともその両方か、

同様のことはこれまでにもよくあった。

同じものを見ていても、何かに気づける人と、気づかずに通りすぎる人。
できれば感性豊かにいろいろな事に気づきたい。と、思っているというのに・・・。

しばらくしてぷーしっとさんは、シンガポールの地図を見ていた。
西友が出店していた場所を見ているらしい。
こうやって、ぷーしっとさんの知識は増えていく。

そして私には、「あの広告の人、本当にトゥイちゃんに似てたな〜」
というくだらない記憶が残るのだ・・・。

目のつけどころが、違うんだなぁ・・・。

2005年10月21日

ゲスト講師

会社の近くに総合大学があるのだけれど、そこの日本語学科の授業で、ゲスト講師として、お話させていただくことになった。テーマは「社内通訳者の心構え」。

皆さん卒業すると、そのほとんどが日系企業に通訳として就職する。日本語通訳が不足しているタイでは、まさに、売れっ子さん達。
授業では、毎回業界でプロとして活躍している人が招かれ、話をするのだという。
前から、学部長さんを通じて内々に打診されていた話ではあった。

私につとまるのだろうか?

と、心配になった。
しかし、考えてみれば、今の会社を始める前に、社内通訳として4年間みっちりタイ人同僚及び日本人駐在員の皆様に鍛えていただき、いろいろ学んできた。
その学びを、これから通訳者としての仕事を始めようとしている学生さんに伝えるのは、とても有意義な事ではないだろうか、と思い直した。

現在私が、我がメンターから日々学ばせていただいているように、
私が今までいろいろな方から教えていただいたことを、今度は私が後輩の皆さんに伝えよう。
そして、学生さんにお話することで私自身、大切なことを再認識できる機会だとも思う。

それに、ここの学部長さんには、タイに来たばかりの頃に大変お世話になった。
タイで働いていけるのだろうか、と不安に思っていた私に、日本語教師の仕事を任せてくれた。
半年間、週に1度のお仕事だったけれど、あの仕事は、「海外で働くということ」を学び、そして社会復帰のリハビリとして、当時の私にとって、絶対に必要なステップだった。

あの時のお返しができるな

そう思ったとき、お引き受けすることを決心した。

さてさて、4年間の、楽しかったこと、苦しかったこと、笑ったこと、泣いたこと、いろいろな事が思い出される。
学生さんに楽しんでいただけるお話をしようじゃないか!!

2005年10月04日

じわじわと・・・

じわじわと、mixiのお友達が増えて来た。

ラワンクルさんに紹介していただいて始めた当初は「・・・だから、何?」と思っていた。mixiの面白さが分からなかった。
けれど、続けるうちに「平成・進化論。」の鮒谷さんの提唱している「おそば感」に近いコミュニケーションの可能性を感じるようになった。
遠く離れていても、友達が何を読んだのか、何を買ったのか、そして何を感じているのか、が伝わってきて、友人の存在を以前よりも身近に感じるようになった。
それが嬉しくて、普段距離があってなかなか連絡取れないけれど、私にとって大切なお友達をどんどんmixiに紹介した。

それが1ヶ月ほど前のことだったと思う。

その効果が今頃になって、じわじわと出てきている。
今日もまた、マイミクが一人増えた。

何を考えているのか、とか、どんな物が欲しいとか誰に会いたいとか、そういうことを発信していると、思いがけないところから思いがけない情報をもらったり、ご紹介を受けたり。そんな人と人との繋がりが生まれる。それは、木綿子ちゃんが教えてくれた、

「私はここにいるよ」と大声を出して、皆に気づいてもらう

ということと同じだと思う。
とてもとても、嬉しい出来事。

お友達とのつながりが深くなっていくような嬉しい感覚。

さて、次はビジネスへの応用。
「私はここにいるよ」ビジネスバージョン

外の世界で、どれだけ多くの「タイ語の翻訳を必要としている人」に翻訳会社GIPUを知っていただくか。
こっちの課題は、難しいなぁ。

2005年09月23日

失敗と成長

愛読しているメールマガジン「平成・進化論。」でお勧め本になっていたので購読してみた、小山 昇さんの本。

ちなみに、新刊は発売と同時にアマゾンの和書部門で1位となっているらしいです。私ももちろん買いました。そろそろタイに到着する予定。

読んでいるうちに、気づいたことがある。そのうちの一つが、「失敗」に対する考え方。

Gipuの日本の社長は「新入社員が失敗を犯さないように、マニュアルを作成しよう」と言う。マクドナルドのように、仕事の一つ一つ細かいところまでマニュアルにして、新しい社員でも熟練社員と同じようなレベルの仕事ができるように。誰かが失敗したことについては、それをすぐにマニュアルに加えて、別の人が同じ失敗を犯さないように教訓としよう、と。

しかし、小山さんは「失敗しないと人は成長しない。部下にはどんどん失敗させることだ」と言う。
お客様と接して、失敗を重ねることで、成長していくのだと。お客様に育てていただくのだと。
そして、小山さん自身、失敗の数では誰にも負けない、と言う。

ちょうど、マニュアルだけではカバーできない「技術レベル」について考えていたところだったので、大切なヒントをもらった気がした。

もちろん、マニュアルは絶対に大事。小山さん自身、「仕組み」作りが大切だとおっしゃっている。でも、それだけでもダメなのだ。

自らが動いて、失敗を重ねて、大きくなっていく。

そういえば、通訳だって同じだ。
1ヶ月間、いくら真剣に単語を覚えたり、文章を読んだりしても、1時間通訳を実践したことで身に付ける知識には絶対にかなわない。
通訳は、汗かいて、くやし涙を流して、血を流して(?)そうして上達していく。
恥かいてなんぼ、の商売だった。

いっぱい失敗をして、怒られて、そこから学んで成長していく。
これは部下の育成法だけではない。今の私自身にとっても必要なことだ、と思った。

まだまだ失敗が足りない。どんどん失敗しよう。そして、その分だけ、大きくなろう。