2006年02月17日(金)
耳鼻科の先生 [タイの電脳事情 電脳街情報]
いつも病気を診てくれる耳鼻科の先生のクリニックでは元々からIT化が進んでいました。紙のカルテは一切使わない、代わりにLCD画面とマウス、キーボード、場合によってDrawing Penで患者さんの症状を端末に記録しています。鼻の空洞を診るCCDカメラもパソコンと接続されて、録画した画像はすべてハードディスクに落としているらしいです。
ここまでなら、バンコクのどのクリニックにもあると思います。業者さんにお願いさえすれば、どのようなシステムでも導入することができます。ただ、うちの耳鼻科先生は違います。すべて自分でプログラミングしてシステムを作成して、使って、最適化しているのです。例えば、患者さんの順番を管理するキューを設けたり、売り上げの計算を毎日単位、月単位などのレポートを作成したりしています。本当にすごい先生だなと思っています。いったいいつの時間を使って、プログラミングしているの?と聞きたくなります。小さな子供が2人もいるし、今度3人目も生まれるので、ますます時間がなくなりますが、よく分単位でいろいろなことができるなと感心しています。タフじゃなければこの職業をこなせないだろうとしみじみと感じています。いつも眠そうな顔しているのは頭の中でいろいろプログラミングのことを考えているのでしょうか。謎です。
Posted by ぷーちゃん at 00時22分
コメント
お医者さんに限らず、そういう方は
実に多いのは確かですね。
始めは出来合いのパッケージや業者が
開発したソフトを使っていたけど、
やっぱり業務に合わないので独学で
勉強して業務ソフトを作ってしまった
という話はよく聞きます。
IT業を営む者として、顧客ニーズを
満足できないソフトを作るというのは
すごく恥ずかしいし、ある意味、屈辱
ものです。
しかし、画像管理ソフトを自作して
しまうというのはすごいですね。
画像データは大きいので単に保存する
だけだとハードディスクが足りなくなって
しまいますので、その管理手法とか
たぶん画像データを使った検索機能とか
必要なので結構高度なテクニックがいります。
>そむちゃいさん
顧客ニーズを満足させるには、IT技術はもちろん、その職場の業務内容を十分理解しないと拡張性のないシステムになってしまいます。
この問題は、うちの大学生の卒論審査会でも、よく議論されています。プログラミング言語やデータベース理論のみ分かるだけでだめです。物事を分析する力を養わないといけないという結論になりましたが、タイ人にとっては最も苦手なことだと思います。
そうですね。
IT技術はあとでもなんとかなるんです。
どうせ、いま覚えていることだって、
いつ陳腐化するか分からないですし。
顧客ニーズを満足させるというのは
我々IT業からしても永遠のテーマです。
それだけ奥が深いし、それだけ簡単でない
ということですね。
ぷーちゃんさんのところに優秀な学生が
いたら紹介してくださいよ(笑)。
最近、もうすこし人も増やしたいなぁ、
と思っていたところだし。
>そむちゃいさん
優秀な学生は一学年に4ー5人しかいません。
卒業論文シーズンの前に職場の先生たちがヘッドハンティングして、互いに生徒たちを奪い合うのです。(あまり苦労しないで卒業してくれます。:-)
今年は残念ながら僕のもとに優秀な人がいませんでした。去年は一人いました。今はバンコクの外資系のソフトウエアハウスでJAVAのプログラマとして働いています。初任給が1万6バーツだったような気がします。