2010年02月06日(土)
叩かれるより怖いこと [タイで生活]
先日の「叩く先生」について、タイの現役小学生に話を聞く機会があった。
小学生の低学年は、先生に叩かれることが何よりも怖く、子ども達は忘れ物や遅刻をしないように気をつけるそうだ。
それでもうっかり忘れ物をして、手の平をペシッと叩かれる子は後を絶たないそうだけれど。
ところが小学生も高学年になると、「叩かれる」こと自体は恐怖ではなくなるという。叩かれることよりもっと怖いことがあるというのだ。
高学年にとって最も恐ろしいのは「ハック・カネーン(減点)」。減点が重なると「サム・チャン(落第)」の危険がある。
元気の良い男の子達は、いたずらをして先生に怒られると、
「先生、減点だけは勘弁してください。代わりに僕を叩いてください」と手の平を先生に差し出すそうだ。
先生達も「しつけ」のために叩いているので、痛いとはいえ、手加減はしているだろう。
例の「牛乳事件」のクラスの生徒達は、自主的にお小遣いから10バーツずつ出し合って、バレンタインデーの日に先生に何かプレゼントをする予定らしい。
先生であれ親であれ、「話せば分かるが怒ると怖い大人の存在」は、子ども時代を彩るスパイスかもしれない。
Posted by てんも at 00時09分