2010年04月13日(火)
私にできること [タイで生活]
赤い人達のデモから始まった一連の騒動。この騒動に対して、私とだんなさんの間にはとても小さいけれど、とてもはっきりとした温度差がある。
私にとって、タイは自分が生活している場所だし、今回の騒動は自分の仕事にも直結する。だからバンコクで起きている問題に無関心ではない。でも、心のどこかで、「他の国の出来事」という意識がある。
自分が住んでいる国だけれど、この国は自分の国ではない。だから理解できない出来事も、仕方ないと思える。
だんなさんにとって、タイは自分の国だ。だからこそ、今のタイの状況に対して、口には出さないけれど、やりきれなさや、無力感、腹立たしさ、重苦しさを感じている。
側で見ていて、そんなふうに感じる。いつも以上に血圧が上がるんじゃないかと心配になる。
自分の国で起こっている出来事に、距離を置くことなんてできないのだろう。
その気持ちは多分、私には想像しようと思っても想像できるものではない。
こんなとき私にできるのは、普段よりちょっと手をかけた料理を食卓に乗せたり、笑えるDVDを一緒に見たりすること。
外出先でもニュースが気になって携帯電話をのぞきこんでいるだんなさんと一緒に、スタバでコーヒーを飲むこと。
最近、ソンクランの時期になると騒ぎが起きている。来年は、タイの人が、投げやりな気持ちとか、現実逃避ではなくて、穏やかな気持ちで水かけを楽しむことができるようになっているだろうか。
Posted by てんも at 00時07分