2010年02月24日(水)
チラシ配り [タイで生活]
デパートに入るとき、駐車上でチラシを受け取ることがある。
今回何気なく受け取ったチラシは、かなりのボリュームだった。中国正月に関連した大安売り期間中で、お店も宣伝に力を入れているのかな、とチラリと思いつつ、駐車スペースを探す方が先でチラシはそのまま放置。
買い物を終えた帰り道。改めて受け取ったチラシを確認すると、なんと同じチラシが9枚。
ここまで大胆に配る人ははじめてだ。
昔、新宿や池袋の路上で3.4個のポケットティッシュをまとめて配っていたアルバイトのようだ。
同じ人に何枚配っても宣伝効果は一緒。でも、早く配り終えれば自分の仕事が早く終わる。そちらを優先してしまった結果なのだろうか。
どこのチラシなのだかよく分からなかったが、裏返してみるとスーパーマーケットのチラシだった。
両面カラー印刷にかかる費用も、紙ももったいない。
そのままゴミ箱に捨てる気にならず、オフィスに持ち帰って古紙回収用のボックスに入れた。
毎月、車の修理工場のオーナーをしているモーリさんお友達が古紙を引き取りに来る。車の塗装をする際に、周囲への飛び散りを防ぐために古紙が必要らしい。せめてもの再利用。
Posted by てんも at 00時57分 パーマリンク
2010年02月20日(土)
アリの巣 [タイで生活]
赤くて大きなモッデーンと呼ばれるアリの巣を発見。
このアリは本当に、大きいし、噛みつくし、圧倒的な存在感。
木の枝に巣を作るので、たまにポツリと落ちてきたりする。ポツリだけじゃなく、枝が大きく揺れたりして、どさっと落ちてきたりもする。その時にたまたま木の下を歩いていると、大変なことになる。
それでも、ここに住む人達は、歩道に伸びたモッデーンの巣付きの木の枝を切らない。
モッデーンの巣は、ヤシの実と似ている。
ヤシの実は、風に揺れて自然に落ちる。人の頭ほどの大きさで中にヤシジュースと果肉が詰まっているヤシの実は、高く伸びた枝から、かなりのスピードで落ちてくる。車に当たれば屋根がへこむし、人の体に当たれば危険だ。
それでもヤシの木は、歩道や駐車場のすぐ隣に植えられている。そして子ども達は、ヤシの木の真下を歩かないように、と教えられる。そうやって、危険を察知する能力が磨かれるのかもしれない。
Posted by てんも at 15時18分 パーマリンク
2010年02月07日(日)
純正品と代用品 [タイで生活]
貯水槽の上に立てられた、テレビアンテナ。
よくよく見ると右側のアンテナはちょっと傾いている。
右側のアンテナを支えている柱は、木の枝なのだ。
専用の柱で支えればしっかり固定できる。でも、なければ木の枝で代用できるらしい。
この2つのアンテナを経由したテレビの写り具合にどの程度の差があるのか、残念ながら分からないが、
右側の代用品に象徴される「マイペンライ(No problem)」は、作業者が想像しないような不具合に繋がってしまうこともあるし、逆にこの大らかな柔軟性が人生を楽しむ秘訣につながることもあるだろう。
良くも悪くも「タイらしさ」の1つだと思う。
Posted by てんも at 00時14分 パーマリンク
2010年02月06日(土)
叩かれるより怖いこと [タイで生活]
先日の「叩く先生」について、タイの現役小学生に話を聞く機会があった。
小学生の低学年は、先生に叩かれることが何よりも怖く、子ども達は忘れ物や遅刻をしないように気をつけるそうだ。
それでもうっかり忘れ物をして、手の平をペシッと叩かれる子は後を絶たないそうだけれど。
ところが小学生も高学年になると、「叩かれる」こと自体は恐怖ではなくなるという。叩かれることよりもっと怖いことがあるというのだ。
高学年にとって最も恐ろしいのは「ハック・カネーン(減点)」。減点が重なると「サム・チャン(落第)」の危険がある。
元気の良い男の子達は、いたずらをして先生に怒られると、
「先生、減点だけは勘弁してください。代わりに僕を叩いてください」と手の平を先生に差し出すそうだ。
先生達も「しつけ」のために叩いているので、痛いとはいえ、手加減はしているだろう。
例の「牛乳事件」のクラスの生徒達は、自主的にお小遣いから10バーツずつ出し合って、バレンタインデーの日に先生に何かプレゼントをする予定らしい。
先生であれ親であれ、「話せば分かるが怒ると怖い大人の存在」は、子ども時代を彩るスパイスかもしれない。
Posted by てんも at 00時09分 パーマリンク
2010年02月05日(金)
大先生 [タイで生活]
モーリさんの主治医が72歳の大先生であることを最近知った。薬をもらいに行くモーリさんを病院に送る機会があったので、私もついでに待合室でその先生を見学することにした。
いったいどんな先生が登場するのか。うきうきしながら待っていると、少し小柄な先生が現れた。
「いや〜、こんにちわ〜」と大きな声でモーリさんと挨拶。
小さな体に元気がギュッと詰まっている。髪はフサフサではないものの、黒々している。
70代には見えない。どう見ても、60代前半だ。
72歳のそのドクターはアメリカ帰り。病院に来るのは他の先生より少し遅い9時過ぎだが、毎日診察を行っているらしい。
モーリさんはその先生がお気に入りだ。以前はだんなさんの主治医である内科医に診てもらっていたが、
「あの先生は怒るから嫌だ」と主治医を変えた。
だんなさんの主治医は、「怒る」というよりテキパキタイプで、質問をすると理論的に納得のいく回答を返してくれるので、だんなさんや私はその主治医の先生を頼りにしている。
でもモーリさんにはテキパキタイプよりこの大先生の方がいいらしい。
70代の元気なドクターに診察してもらったら、まだ60代のモーリさん夫妻も長く元気でいてくれると思う。
Posted by てんも at 00時11分 パーマリンク
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