2006年03月27日(月)
マニュアルよりオートだ [タイの電脳事情 電脳街情報]
大学時代からレポートを作成するとき、よくLatexとMS-WORDを使用しました。論文を執筆するとき、Latexを使用すると、スタイルページさえ決まれば何百枚でも簡単に編集できてしまいます。しかし、Latexの欠点の一つがWYSIWYGではないということです。一応xdviなどでビューアできますが、先にコンパイル作業が必要です。これに対して、MS-WORDはWYSIWYGで、初心者にやさしいインタフェースが用意されているので、どちらかというとMS-WORDのほうが一般的に使われているのではないかと思います。
簡単に操作できるとはいえ、実はMS-WORDを使いこなすのはそれなりの努力が必要です。特にページ番号を挿入するとき、数ページ間あけてから挿入したい場合、セクション区切りを使わないとうまくいきません。その他に、索引を作る場合、先に該当のキーワードを索引に登録する必要があります。キーワードの登録が面倒な場合、マクロを書けば、思った通りの操作ができるようになるので、基本的な操作時間を短縮することができます。
基本的なワードの使い方は日本のどの入門書でも詳しく書いているので、読む気があれば誰でも簡単にものにすることができます。
それに対して、タイではそうではないみたいです。MSワードで卒論を書く場合、アウトラインモードを一切使用しないで、文字サイズの拡大縮小、マージン設定といった基本の基本操作で何百枚の論文を作ってしまいます。つまり、論文のフォーマットを手動で設定しているので、ちょっと変更点があった場合何時間もかけて修正しないといけません。一番分かりやすいのは手で各章の始まりのページを目次に入れることです。卒論の場合5-6章くらいまでなので、手動でやっても、たいした時間がかかりませんが、各章に節がいっぱいある場合、手で目次を作成すると大変しんどい作業になってきます。
何回もこういう学生たちに注意していますが、やはり無理みたいです。なぜ、もっと楽に作業ができる方法を探そうとしないか大変不思議で仕方ありません。今までやってきたことを何も考えずに習慣みたいにやりたがっているので、ちょっと無駄な作業が多いです。
仕事の場合、一所懸命に手を動かせば、仕事の量を表すのだと思っているに違いありません。本当にオペレータレベルだなと感じてしまいます。
この辺の考えを改めて見直してほしいのです。いつまでたっても物事をマスターできなければ、労力がもったいないような気がします。さらに、手動操作による間違いも簡単に犯してしまいそうなので、できるだけこういうミスを最低限なくして欲しいです。タイで教育されているタイ人にどれくらい期待すればいいかわかりませんが、できるだけ変えてやりたいと思います。
Posted by ぷーちゃん at 21時36分