2010年02月08日(月)
野菜干しの注意点 [アメージングタイランド]
野菜を干すときは、いくら魚干し網の中で安全に思えても、決して野菜の側から離れてはいけない。
たまに、想像を超える緊急事態が発生するからだ。
それは「ブ〜〜ン」という低いうなり声とともに始まる。
いろいろな病気の媒体となる蚊を駆除するために、地元の役場により殺虫剤の散布が実施されるのだ。
ありがたいことではあるが、この殺虫剤の散布、
予告もなしに、突然開始される。
荷台つきオートバイに乗り込んでやって来る数人のお兄さん達が、背中に殺虫剤の入ったタンクを背負って、排水溝など蚊の生息する箇所を中心にホースで薬を撒布していく。
その殺虫剤は、風に乗って付近の道路に広がっていく。
次第にあたりは白くなり、
そしてな〜んにも見えなくなった。
10分もすれば何事もなかったかのように、いつもの景色が戻ってくる。
野菜干しをしている日にちょっと買い物にでかけて、その間に殺虫剤が散布されたら・・・。
野菜干しをしている間は、野菜の側を離れてはいけない。
Posted by てんも at 00時02分 パーマリンク
2010年02月07日(日)
純正品と代用品 [タイで生活]
貯水槽の上に立てられた、テレビアンテナ。
よくよく見ると右側のアンテナはちょっと傾いている。
右側のアンテナを支えている柱は、木の枝なのだ。
専用の柱で支えればしっかり固定できる。でも、なければ木の枝で代用できるらしい。
この2つのアンテナを経由したテレビの写り具合にどの程度の差があるのか、残念ながら分からないが、
右側の代用品に象徴される「マイペンライ(No problem)」は、作業者が想像しないような不具合に繋がってしまうこともあるし、逆にこの大らかな柔軟性が人生を楽しむ秘訣につながることもあるだろう。
良くも悪くも「タイらしさ」の1つだと思う。
Posted by てんも at 00時14分 パーマリンク
2010年02月06日(土)
叩かれるより怖いこと [タイで生活]
先日の「叩く先生」について、タイの現役小学生に話を聞く機会があった。
小学生の低学年は、先生に叩かれることが何よりも怖く、子ども達は忘れ物や遅刻をしないように気をつけるそうだ。
それでもうっかり忘れ物をして、手の平をペシッと叩かれる子は後を絶たないそうだけれど。
ところが小学生も高学年になると、「叩かれる」こと自体は恐怖ではなくなるという。叩かれることよりもっと怖いことがあるというのだ。
高学年にとって最も恐ろしいのは「ハック・カネーン(減点)」。減点が重なると「サム・チャン(落第)」の危険がある。
元気の良い男の子達は、いたずらをして先生に怒られると、
「先生、減点だけは勘弁してください。代わりに僕を叩いてください」と手の平を先生に差し出すそうだ。
先生達も「しつけ」のために叩いているので、痛いとはいえ、手加減はしているだろう。
例の「牛乳事件」のクラスの生徒達は、自主的にお小遣いから10バーツずつ出し合って、バレンタインデーの日に先生に何かプレゼントをする予定らしい。
先生であれ親であれ、「話せば分かるが怒ると怖い大人の存在」は、子ども時代を彩るスパイスかもしれない。
Posted by てんも at 00時09分 パーマリンク
2010年02月05日(金)
大先生 [タイで生活]
モーリさんの主治医が72歳の大先生であることを最近知った。薬をもらいに行くモーリさんを病院に送る機会があったので、私もついでに待合室でその先生を見学することにした。
いったいどんな先生が登場するのか。うきうきしながら待っていると、少し小柄な先生が現れた。
「いや〜、こんにちわ〜」と大きな声でモーリさんと挨拶。
小さな体に元気がギュッと詰まっている。髪はフサフサではないものの、黒々している。
70代には見えない。どう見ても、60代前半だ。
72歳のそのドクターはアメリカ帰り。病院に来るのは他の先生より少し遅い9時過ぎだが、毎日診察を行っているらしい。
モーリさんはその先生がお気に入りだ。以前はだんなさんの主治医である内科医に診てもらっていたが、
「あの先生は怒るから嫌だ」と主治医を変えた。
だんなさんの主治医は、「怒る」というよりテキパキタイプで、質問をすると理論的に納得のいく回答を返してくれるので、だんなさんや私はその主治医の先生を頼りにしている。
でもモーリさんにはテキパキタイプよりこの大先生の方がいいらしい。
70代の元気なドクターに診察してもらったら、まだ60代のモーリさん夫妻も長く元気でいてくれると思う。
Posted by てんも at 00時11分 パーマリンク
2010年02月04日(木)
車で送迎 [タイで生活]
ようやく仕事を引退して、これから夫婦揃って第2の人生をスタートさせる、というときになってモーリさんご主人(義父)が足の筋を痛め、半月ほどが経過した。
モーリさん不在時にはりきり過ぎて日曜大工をやりすぎて、足の筋が炎症を起こしてしまったのだ。しばらく安静にしていたので、完治まであと少しらしい。
義父が車の運転を控えるようになって、今は私がその代わりを務めている。義父の病院通い、薬をもらうためのモーリさんの通院、日用品や食料品の買い出し。モーリさん達も気をつかってくれるので、私が出動するのは週に2,3度ですんでいる。
義父は足が完治した後にちょっとした手術も控えているので、しばらくは私がドライバーになりそうだ。
足が痛い以外はモーリさんご主人は元気いっぱいなので、数ヶ月後には完全復活してまた以前のような生活に戻るだろうけれど、ドライバー体験のおかげで「もう少し先の未来」を肌で感じることができた。
それはもしかすると、子育て時代と少し似ているのかもしれない。子どもの風邪で仕事を休まなければならないように、「飛び込み」の用事が増えるのだ。
今週は、早朝モーリさんから電話で「昨日の夜、お父さんの足が急に痛くなったから病院に行きたい」と言われ、午前中の予定を中止して病院に連れて行った。こういうことがこれから少しずつ増えていくのかもしれない。その心構えだけはしておこうと思う。
私は普段あまりモーリさん夫妻と会話する機会がないので、病院の行き帰りでポツリポツリと交わす会話が新鮮だったりする。モーリさんの主治医が72歳の大先生であることも始めて知った。
Posted by てんも at 15時49分 パーマリンク
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