2009年11月28日(土)
研修3日目 [スコータイ大学]
2日目の夜は、寝室に戻るのは遅くなったものの、気持ち的にはとても楽になっていたので、眠ることができた。
朝食のときに2日連続で眠れなかったという友達に会う。お互い一目で、相手が眠れたということが分かった。
顔色が明るくなっていたのだ。
前日の課題について、近々上場予定の会社で「アカウンティン・グマネージャー」をしているルームメイトに聞いてみると、彼女のグループはすでに課題の山場を超えて、あとはデータを損益計算書と貸借対照表に移すだけ、ということだった。
前日の夜もかなり早い時間に寝室に戻ったらしい。
私達のグループは、残念ながら前日の夜中の1時を過ぎても清算表の借方と貸方の数字が一致しない、という問題を解決できないでいた。
そのことを伝えると、アカウンティング・マネージャーは言った。
「なんで合わないの?」
それはこっちが聞きたいのである。
私達のやり方があまりうまいやり方でないのは明らかだった。一番会計に自信のある人がリーダーになって仕訳帳にデータを記入していく。周囲の人がそのデータをチェックしながら、勘定科目帳に入力していく。
同時並行で作業を行ってはいたものの、清算表で数字が合わないと、それがどこのミスなのか一つずつ確認するしかなかった。
ところがアカウンティング・マネージャーがいるグループはこれとは全く異なる方法で作業を進めていた。
マネージャーがリーダーとなって、経験が不足する若手に手分けして仕訳帳を作成させる。分からない項目についてはもちろん、リーダーがアドバイスする。
仕訳帳の作成が終わったとき、リーダーは若手に先に食事に行かせ、自分1人で仕訳を元にT字勘定を作成したのだという。
こうして、左右の数字が一致することを確認した後、今度は食事から戻った若手にT字勘定を参考にしながら精算書その他を作成するように命じた。
私達のグループのリーダーは、普段会社でも偉い人の下について1人でその部門の会計を担当しているそうだ。一方でアカウンティング・マネージャーは普段から複数の部下の仕事をまとめている。この経験の差が、作業の進め方に現れていた。
仕事の進め方に多少の問題があったとしても、私達のグループも6人でデータをにらみ続け、最終的には精算書の数字を一致させることができた。
その後決算整理仕訳を行い、貸借対照表その他を作成するのだが、結局期限までに全ての書類を用意することはできなかった。
先生は、「数字は一致しましたね?」と確認した。多分それがこの課題にパスするための最低条件だったのだと思う。
先生は「課題の評価は、最後の数字だけを見るわけではありません。回答を導きだすまでの考え方、手順も評価の対象になるんですよ」
と私達を励ましてくれた。
Posted by てんも at 00時41分