タイ語翻訳者がのぞいたタイランド

タイ在住のタイ語翻訳者がのぞいたアメージングタイランド、タイの楽しいニュースをお届け

2009年11月23日(月)

研修合宿の時間割 [スコータイ大学]

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研修合宿の時間割

不安な気持ちを抱えたまま到着した大学キャンパスは、想像以上に大きかった。
公開大学のキャンパスなので規模が小さいだろうとと思っていたが、何に使うのか分からない立派な建物が立ち並んでいた。
スコータイ・タマティラート大学には、学部以外に大学院が設置されていたり、テキストを印刷する場所があったりするので、広い敷地が必要なのかもしれない。

大きな大学だな、と感心しつつ研修合宿の受付を済ませる。

受け取った時間割を見て、一瞬凍り付いた。

授業終了時間が22時になっているではないか。
これは一体何の間違いだろう。

合宿前、私はこう考えていた。

いくら合宿とは言え、授業は夕方には終わるだろうから、ご飯を早めに食べて、8時には寝るようにしよう。睡眠時間をたっぷり取って、頭が回転するようにしよう。

それなのに。時間割には授業の終了時刻が22時となっている。あり得ない。
私はいつも、9時半、おそくとも10時には寝ている。テキストを読んだりご飯の支度をしたりがあるので、朝は5時前に起きている。
早寝早起きを実践しながら、7−7.5時間の睡眠を確保するよう注意している。

それがどうして22時まで勉強なのだ。私の睡眠時間はどうなるのだ。
しかも同室の友達によると、去年この合宿に参加した人は、グループ内の意見が分かれたり数字が合わなかったりすると、夜中の1時、2時まで作業したそうだ。

正直、この時点で泣いて帰ろうかと思った。

研修初日、私はまだまだ後ろ向きだった。

Posted by てんも at 00時15分   パーマリンク

2009年11月22日(日)

研修合宿の参加者 [スコータイ大学]

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研修が行われた建物

スコータイ・タマティラート大学は通信制の公開大学なので、郵送されてくるテキストで自分のペースで勉強することができる。
だから試験会場で見かける学生も、働きながら学んでいる人が中心で、年齢は普通の大学よりも上の人が多いように思った。

試験会場では、たまにお坊さんも見かけることがあった。

研修合宿に参加していたのも、試験会場で見かけるのと同様の人達が多かった。私と同じ時期に研修に参加したのは、総勢400名強。研修参加者の中にはお坊さんが1人と妊婦さんが3人いた。会計以外にも、観光、建築、マネジメントなどを専攻している人達が参加していた。その中で会計を専攻していたのは109名。会計を専攻している人の9割以上が女性だった。

会計専攻は109名を1クラス20名前後に分けた。私のクラスには全部で21名の生徒がいた。

年齢構成としては、50代が2人、40代が2人、30代が8人、20代が9名。先生によると、去年は78歳の参加者がいたそうだ。息子が会計事務所を開業していて、息子に勧められて参加したのだそうだ。「学ぶのに遅すぎる年齢はない」というフレーズが大学の校歌に含まれていたけれど、それを実感する年齢構成だった。

性別で見ると、女性が17人、男性が1人、男性的な女性(外観は男性)が2人、女性的な男性(外観は男性)は1人。

参加者の全員がすでに仕事をしていて、会計事務所で会計をしている専門の人から、今は人事部にいるけれど会計に転職したい人、銀行の窓口勤務の人、地方公務員の人などなど、バラエティに富んでいた。

私を除く全員が、専門学校で会計を専攻し、その卒業資格を生かし、大学の3年生に転入していた。私のように会計を勉強した経験がなく1年生から入学するのは珍しいようだった。

4年コースで学んだ、という私に、友達は「すごい!」と言った。最初はその意味が分からなかった。友達は、全て独学で学んだことを「すごい」と表現したらしい。
でも4年コースでテキストで学んだだけの私と比べて、専門学校卒の友達は皆、多くの問題に接し、経験が豊富だった。
だから私から見ると、2年コースで学んだ友達の方がよっぽどすごかった。

クラス分けはあらかじめ大学から指定されていたが、寝室の部屋割りは専攻ごとに宿舎に到着した順に自動的に決められたので、私の部屋は4人とも会計専攻だったが、それぞれ別のクラスで勉強した。

同じ部屋に、これから上場するという会社のアカウンティングマネージャーがいた。40代の彼女は専門学校を卒業した後に帳簿作成の仕事から始め、転職を繰り返しながら業種の異なる会社でその分野の会計の仕事を経験するうちに、コスト会計、税務会計等、全ての分野に精通したスペシャリストになっていた。

彼女は、実力は十分なのだが、専門学校卒業で会計学士ではなかったために、財務諸表に帳簿作成者として署名ができないでいた。

学士を取るためにスコータイ大学で勉強して、すぐに全ての科目の履修を終えたが、最後の合宿だけ、4泊5日という長さにどうしても参加できずにいたのだという。
仕事があって、子どもがいる人が4泊5日の合宿になかなか参加できないのは当然だ。

彼女は、子どもが中学生になって、少し余裕ができたので今回思い切って参加したのだという。

彼女と私は、4泊5日は長すぎる!2泊3日で十分だ!!という点で意気投合した。(後でやっぱり4泊5日が妥当かもしれない、と思い直すのだけれど、それはまだまだ先の話なのだ)

Posted by てんも at 00時15分   パーマリンク

2009年11月21日(土)

緊張の前夜 [スコータイ大学]

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宿舎のロビー

4泊5日の研修合宿に参加すると決心し、荷物の準備はできたものの、心の中は不安だらけ。出発の日が近づくにつれ、気持ちが不安に押しつぶされそうになる。

今思えば、自分で自分に必要以上にプレッシャーをかけてしまったのだと思う。

4年間勉強を続けてきた総仕上げ。だから絶対に合格したい。
5日も不在になって、オフィスのスタッフには負担をかけているし、家族にも寂しい思いをさせたり、忙しい思いをさせたりしてしまっている。だから、絶対に1度で合格する。

普通の試験であれば、「今学期だめでも来学期があるさ」と思うことができたけれど、この合宿だけはだめだった。何しろ4泊5日。今回がダメだったら、次にまた4泊5日も家を空けるなんて、考えたくもない。

だからとにかく1度でパスしたいけれど、合宿で何をするのか内容が全く分からないだけに、不安ばかりが大きくなった。

私は自分の中にエネルギーを溜めるべく、数日前から気持ち的には息を潜めるように過ごした。よけいなエネルギーを消費せず、合宿に全てのエネルギーをぶつけようとしたのだ。この方法はいつもはうまくいくのだけれど、今回はあまり役には立ってくれなかった。研修の内容が分からないので、何に向けて気持ちを高めていくか、対象が掴みづらかったのかもしれない。

そして前日の夜。絶対に受からなくてはいけないのに、絶対に受かるという自信が持てなくて、もう逃げ出してしまいたくなったとき、私はその気持ちを友達に聞いてもらった。
不安な気持ちを書いたメッセージを送ったのは、もう暗くなっていた時間だったのに、ご近所から、バンコクから、日本から、すぐに返信が帰ってきた。

近所のお友達は、どんなことを言えば私が元気になるか、ツボを知り尽くしている。お陰で本当に元気がでた。バンコクのお友達からも日本のお友達からも、それぞれに心のこもったメッセージをもらった。
大事な友達の暖かいメッセージに、気持ちが少し、軽くなった。

Posted by てんも at 00時33分   パーマリンク

2009年11月20日(金)

合宿に役立った物、必要なかった物 [スコータイ大学]

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宿舎のフロント

研修前日、5日分の洋服、辛い料理が食べられない場合の緊急時の食糧であるパック牛乳、筆記用具を小さめのスーツケースに詰め込んだ。
筆記用具以外に大学から指定されていたのは、仕訳作業に必要な定規と電卓。

その他に忘れてならないのが虫除けローションと虫刺されクリーム(オロナイン軟膏)。

時間があるときに読もうと思った文庫本。

でも、虫除けローション・虫刺されクリームはほとんど使わなかった。これは嬉しい誤算だった。宿舎の中は、廊下から空が見える構造になっているにも関わらず、寝室にも教室にも会議室にも食堂にも、蚊がいなかった。

最終日の朝、大学の中を散策したときにアリに噛みつかれた友達に虫除けクリームを塗ってあげた以外は、虫関連グッズは全く使わないで済んだ。何らかの蚊除けのシステムが作動していたのだと思うけれど、まるでバンコクのホテルのように、虫とは無縁の日々を送ることができた。さすがにアリは見かけたけれど、そういばチンチョも見かけなかった。

文庫本も、iPodも、全く触らなかった。

逆に、持って行ってよかったと思ったのがリップクリーム。冷房の部屋でくちびるが乾いたので、リップクリームは重宝した。

そして、目薬。最近目をいたわるように心がけているので、目薬は鞄に常備している。だから合宿にも何気なく持って行ったのだが、これは本当に役に立った。
人間、朝から夜中まで数字とにらめっこしていると、目が充血してくるのだ、ということをこの合宿で始めて知った。

2日目からは私も含めてみんなの目が充血し始めたが、私は目薬があったので、少しは症状が軽かったと思う。

Posted by てんも at 00時15分   パーマリンク

2009年11月19日(木)

エアコンと温水器とインターネットと食事 [スコータイ大学]

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エアコンと温水器とインターネットと食事

4泊5日の研修合宿に参加すると決めたら、いろいろと心配事がでてきた。

宿泊場所は大学のキャンパス内らしいが、どんな場所なのかはさっぱり分からない。
唯一の情報が、「4人部屋での共同生活」ということ。そして、各部屋に鍵は一つしかないので、「研修合宿の手引き」には、鍵の利用法について注意事項が書かれていた。

・最後に部屋を出る人は、鍵をフロントに預けること。
・貴重品は部屋に置かないこと。

インターネットに接続できたとしてもゆっくりメールチェックをする時間はないだろうし、貴重品を部屋に置けないとなると、ノートパソコンを持ち歩くのも重いので、この時点でパソコンを持参することをやめた。5日間はインターネットに接続しないことにした。

ここで素朴な疑問。タイの国立大学の宿舎に、

−エアコンはあるのだろうか。
−温水器はあるのだろうか。
−辛くない食事はあるのだろうか。

毎学期の試験会場がエアコンのない高校の教室だったので、エアコンなしの生活には耐えられる自信がある。

温水器は・・・。正直、あまり自信がない。水のシャワーを浴びるのには勇気がいる。
部屋が暑ければいいけれど、寒かったりクーラーが強すぎたりしたときは、最悪の場合、シャワーなしで過ごそうと決めた。毎日顔を洗ってタオルで身体を拭くだけで十分だ。

そして食事は・・・。辛い食事は食べられない。念のために、常温保存可能なパック牛乳を持って行くことにした。

数々の心配事に、準備できることは準備して、なるようにしかならないことは観念して、合宿に向かった。

実際に宿泊する部屋に到着してみると、ありがたいことに温水器つきのシャワーだった。エアコンも完備されていて、快適だった。

ただし、後で分かったことだけれど、5日間ほとんど寝る時間が無かったので、この部屋で過ごすのは毎日数時間ほどだった。

そして、もう一つの心配事の食事は、毎回好きな料理を好きなだけ取るビュッフェ型式で、辛い料理と辛くない料理が1種類ずつ、スープ、デザートが出されたので、ご飯が食べられない、ということもなかった。それどころか、体力を温存するためにも毎回の食事はたっぷり食べるようにした。(それでも、家に戻ると体重は1キロ減っていた・・・)

食堂は、イスラム教徒専用ご飯まで提供される充実ぶりだった。

Posted by てんも at 00時21分   パーマリンク

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プロフィール

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てんも

タイ国在住のタイ語翻訳者。
BOI、契約書、法律文書などの重要文書を中心としたタイ語翻訳を行っています。
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