2009年11月18日(水)
4泊5日の決断 [スコータイ大学]
最終科目のテキストには、なにやら「研修合宿」が開催されるようなことが書いてあった。筆記用具を持参するように、と書いてある。
これは、泊まり込みということなんだろうか。
詳細がまったく分からないままに「そのうち分かるだろう」と思っていたら、本当にそのうち合宿の詳細が送られて来た。
そこには、研修合宿の期間と場所と費用が記載されていた。
期間はなんと、4泊5日。場所はスコータイ大学のキャンパス内。費用は2020B。
何よりも、期間に驚いた。
スコータイ大学で勉強する人は、そのほとんどがすでに仕事をしている人だ。家族があって、仕事があって。そんな人が、5日間も家を空けられる訳がない!!
そう思った。
だいたい私は、用事があって日本に帰国する際だって2泊3日で用事だけ済ませて大急ぎで帰って来るのだ。大学の研修に5日も使うなんて、考えられない。
しかも研修場所がインターネットが通じる場所かどうかも不明。
お客さんとのやりとりの95%をメールに依存している私にとって、いくら土日を挟むとはいえ5日間もメールが確認できない状況になることなど考えられない。
どう考えても、無理だ。
念のため、大学に問い合わせてみた。5日間の合宿を、2日と3日のように2回に分けて期間を短くして参加することはできないだろうか。
大学の回答は「マイダーイ(それはできません)」
これはやっぱり無理だ。
そう思ったので、大学の勉強はここで一時中断しようと思った。もう少し時間が取れるようになったら、改めて合宿に参加することを考えてもいい、そう思ったのだ。最長で8年間在籍できる4年コースに入学してから、私は4年間で最終科目まで全ての科目にパスしている。ということは、あと4年は時間の猶予があるということだ。
そう考えて、しばらくテキストから離れた。
そして日本語で簿記の勉強を始めた。
そのまま1ヶ月ぐらい経っただろうか。少しずつ、自分の考えが変わってきた。
もしかすると、この時期に5日間の合宿に参加する機会がやってきたということは、自分の生活スタイルを見直すよい機会がやってきたということなのかもしれない。
もし、この合宿に参加することができたら、私はこれまでの「仕事第一」の生活から解放されるかもしれない。私を「仕事」に縛り付けていたのは、もちろん私自身だ。私が自分の中の優先順位を変える決心さえできれば、5日間ぐらい、なんとでもなるのかもしれない。
そして、師の言葉が私の背中を押してくれた。
長い人生のうちの僅か5日間。
仕事の上での5日位直ぐ取り戻せるでしょう。
モーリさん(夫母)も、息子を妊娠中に大学に通って学位を取り、学校の先生になった。
私が「行きたい」と言えば、義両親も、だんなさんも、家族は全員喜んで協力してくれる。障害は、私自身の気持ちだけだった。
こうして私は、5日間という自分にとっては前代未聞の長期間、家とオフィスから離れることを決心した。
Posted by てんも at 12時01分 パーマリンク
2009年11月17日(火)
母校ができた [スコータイ大学]
私が勉強中だった通信制公開大学の最後の科目は、英語ではProfessional experience in accountingと表記されていて、コースには5日間の集中研修が設定されていた。
4泊5日、大学に泊まり込んで研修を受けるのだ。
通信制の大学なので、通常は郵送されてくるテキストを自分のペースで勉強して、決められた日に試験を受けに行く。試験会場は各県に設置されていて、ほとんどは地元の中学校や高校だった。
だから、一応スコータイ・タマティラート大学の学生だったけれど、入学式にも出席しなかったのでキャンパスに足を踏み入れたことはなく、大学をなんとなく遠い存在に感じていた。
それなのに。
5日間みっちり研修を受けているうちに、参加者の間に自然に「ここが私の母校なのだ」「この仲間が私の同級生なのだ」「この人が私のアジャーン(先生)なのだ」という意識が芽生え、強い連帯感が生まれた。研修の様々な場面で、参加者が大学を身近に感じられるような仕組が用意されていたのだ。
中身の非常に濃い5日間を経験して自宅に戻った私は、まだ半分ボーッとしている。日常生活と切り離されて、仲間と一緒に真夜中まで夢中で課題に取り組んだ日々は、強烈な体験として自分の中に刻まれながらも、一方で、「あれは本当に現実に起こった出来事なんだろうか」と、自分があの5日間を乗り切れたことが未だ信じられないでいる。
だから私は、あの5日間が本当にあった出来事なのだということを自身で確認するためにも、合宿の様子を綴っておきたいと思う。
2009年は私にとって、タイに母校ができた特別な年になった。
Posted by てんも at 14時18分 パーマリンク
2009年11月10日(火)
大切なテキストの保管 [タイで生活]
現在勉強中のタイの大学は、通学生ではなく通信制。送られてくるテキストを読んで自宅で学習し、学期末に試験を受けに行くスタイル。
自宅には大学のテキストがどんどんたまっていく。
先日、「会計の基礎」というテキストを取り出してみたところ、紙の変色が始まっていた。
たしかに、とても薄い紙で作成されているのだけれど。
最初に勉強した学科だから、数年前のだけど。
紙の変色ってこんなに早く進んでしまうのだろうか。
たまに読み返したくなる内容のテキストもあるので、コピー屋さんで複製本を作ってもらうとか、スキャンして取り込んでもらうとか、今のうちに真剣に保存方法を考えておこうと思う。
中身の変色も始まっている。
Posted by てんも at 16時08分 パーマリンク
2009年11月05日(木)
エクセル名人 [タイで生活]
エクセルシートは自作エクセル家計簿や日課管理に利用している程度だったけれど、「関数」と呼ばれる魔法の式を使うことで、いろんなことができるらしい、ということは何となく知っていた。
データベースに関連した作業で、普通に「手作業でやるものだ」と思っていた作業を、だんなさんが普通に「関数を使って瞬時に」完成させてしまった。私のだんなさんは魔法使いだったのか。
関数を知っている人には当然のことも、知らない人には想像を絶する神業だ。
エクセルでできることは、たくさんあるらしい。
ちょっとエクセルが気になった。自宅に「エクセル関数大事典」という小さな冊子があったのでさっそく目を通してみた。
勤務時間と時給から給与を計算したり、点数分布を調べたり、数を扱う作業は何となく「エクセルならできるんだろうなぁ」というイメージがあったけれど、
全角から半角に変換したり、住所欄から都道府県名だけを抜き出したりなんてことまでエクセルで一瞬でできてしまう。
しばらくはPCの横にこの大事典を置いて、エクセルの呪文を研究してみようと思う。
Posted by てんも at 00時48分 パーマリンク
2009年11月03日(火)
秋が来た(p2 warship) [タイで生活]
ロイカトンと一緒に、秋が来た。
強めに吹く風が、明らかに今までとは違う秋の気配を運んでくる。
常夏の国で暮らしていて、「秋が始まる頃」を感じることは、「年間・心躍らせる出来事ランキング」の上位に入ると思う。
日本の、身体が縮こまる冬が終わり、暖かい春の風が吹き始める頃と同じように人々が待ちわびる「季節の変わり目」だ。
ロイカトン期間中、毎晩遅くまでライブが行われていた近所のステージからは、大音量が響いていた。アイドル系の女性歌手の歌声は、残念ながら声を張り上げているだけでメロディーすら分からない。そんな歌を聞かされるのは苦痛でしかなかった。
しかし最終日の昨日は違った。聞いたことのない歌ばかりだったけど、艶のある声が響き渡った。プロの歌だ。
実は10時前には寝ていて、そのライブが始まった12時半にその歌で起こされたのだけれど、あまり悪い気はしなかった。できればもっと早い時間に始めて早い時間に終わって欲しかったけど。
歌手の名前を知りたくなった。この声をもっと聞きたい。CD出てるかな?そんなことまで思った。
別室で仕事をしていただんなさんは、その歌を聴きながら同じことを考えたらしい。
さっそく調べてみたそのグループの名前はp2 warship。全然知らない。でも、気になる存在だ。
*ブログ再スタートしてみます。しばらくは、試行錯誤しながら少しずつ形を変えていこうと思ってます。よろしければ、お付き合いください。
Posted by てんも at 10時00分 パーマリンク
【 過去の記事へ 】