2009年11月17日(火)
母校ができた [スコータイ大学]
私が勉強中だった通信制公開大学の最後の科目は、英語ではProfessional experience in accountingと表記されていて、コースには5日間の集中研修が設定されていた。
4泊5日、大学に泊まり込んで研修を受けるのだ。
通信制の大学なので、通常は郵送されてくるテキストを自分のペースで勉強して、決められた日に試験を受けに行く。試験会場は各県に設置されていて、ほとんどは地元の中学校や高校だった。
だから、一応スコータイ・タマティラート大学の学生だったけれど、入学式にも出席しなかったのでキャンパスに足を踏み入れたことはなく、大学をなんとなく遠い存在に感じていた。
それなのに。
5日間みっちり研修を受けているうちに、参加者の間に自然に「ここが私の母校なのだ」「この仲間が私の同級生なのだ」「この人が私のアジャーン(先生)なのだ」という意識が芽生え、強い連帯感が生まれた。研修の様々な場面で、参加者が大学を身近に感じられるような仕組が用意されていたのだ。
中身の非常に濃い5日間を経験して自宅に戻った私は、まだ半分ボーッとしている。日常生活と切り離されて、仲間と一緒に真夜中まで夢中で課題に取り組んだ日々は、強烈な体験として自分の中に刻まれながらも、一方で、「あれは本当に現実に起こった出来事なんだろうか」と、自分があの5日間を乗り切れたことが未だ信じられないでいる。
だから私は、あの5日間が本当にあった出来事なのだということを自身で確認するためにも、合宿の様子を綴っておきたいと思う。
2009年は私にとって、タイに母校ができた特別な年になった。
Posted by てんも at 14時18分