2006年02月15日(水)
お引越ししました [タイで生活]
突然ですが、ブログをお引越しすることといたしました。
こちらの方が見やすそうだったので。
すでにmixiからのリンクは、新しいこちらのページにつながっているようです。
皆様からいただいたコメントもあるので、今までのページも何らかの形で保存したいと考え中です。
今までのページはこちらからご覧いただけます。
http://www.tenmo.net/weblog/
新しいページもどうぞよろしくお願いいたします。
Posted by てんも at 07時32分 パーマリンク
2006年02月14日(火)
自分の居場所 [タイで生活]
元同僚Yさんは、タイ人と結婚してタイで暮らしている、私の大先輩。
私は2年前に独立したけれど、Yさんは今もその日系企業で勤務を続けている。
現地採用ではない。彼女はすでにタイ国籍なので、タイ人と同じ扱いである。
給料とか少ないんじゃないかしら。と余計な心配をしたら、もう勤続30年近くになる彼女は、毎年のわずかな昇給を繰り返した結果、かなりの高給らしい。私の尊敬する元上司がタイにいた頃に、特別の配慮もあったらしい。
逆に、今はYさんにとって冷遇されている時代である。新しく来た「偉い人」が、長年会社にいて全てを知り尽くしているYさんの存在を煙たがっているようだ。
数年おきに変わる社長、常務など偉い人の考え方一つで、私のような現地採用やYさんのようなタイ人として働いている人の扱いは良くなったり悪くなったりした。
それでも、周囲の環境に振り回されず、YさんはいつもYさんらしく、工場内の通訳をしたり、病気になった駐在員の面倒を見たりし続けている。
彼女の二人の子供は、日本国籍を持っていない。
彼女が出産した頃は、まだ情報網もそれほど発達しておらず、外国で生まれた日本人の子供は生後3ヶ月以内に大使館に出生届けを提出しないと日本国籍の取得ができない。というルールを知らなかったというのだ。正真正銘の彼女の子供なのに、彼女自身もすでにタイ国籍になっているし、子供達もタイ国籍しか持っていない。
だから、今日本に留学中の長男はビザを取って外国人として日本に滞在している。
色白でかわいい長女はタイの名門大学で日本語を勉強中である。
子供達二人が家を出て、こんな森の奥にご主人と二人暮らしじゃ寂しいだろう、と思ったら、食事の世話等をしてくれるご主人の妹さんが同居し、さらに姪御さんとその恋人も一緒に暮らしているということで、その上その友達や親戚が遊びに来たりなんだりで、森の奥にある彼女の家は常に賑やかな笑い声が響いている。
もう両親も亡くなったし、日本に帰っても、身寄りもないからね。
そんなことをサラリ言う彼女にとっては、家族がいて、友人がいるタイが、自分の居場所になっているのだ、と思った。
Posted by てんも at 16時39分 パーマリンク