2006年02月22日(水)
タイのサクラ [タイで生活]
COCOさんの羽アリ騒動から数週間、気づけばタイのサクラが咲いていた。
ふわふわの花びらは、本家のサクラよりは濃い目のピンク色。
咲いている時も美しいけれど、散ってからも道路をピンク色に染めている。
高校時代、桜並木の下を歩いて通学したことを思い出した。
mixiの出身高校のコミュニティで、国立(くにたち)の大学通りのことが話題になっていた。世代が違えば会ったこともないのだけれど、別々の場所でそれぞれに暮らしている人たちが、同じ時期に同じ場所に胸をキュンとさせている。
心がほんわか、あったかくなった。
これからは、タイのサクラを見るたびに、どこか別の場所で同じように高校時代を思い出しているであろう沢山の人のことも思うのだろうな。
Posted by てんも at 06時31分 パーマリンク
2006年02月21日(火)
魚料理 [タイ料理]
8年前、タイに来たばかりの頃はストレスばかりだった。
インターネットは遅いし、プツプツとよく切れ驕Bそれより我慢できないのが、予告なしの停電で、1時間かけて書いたメールが一瞬にして消えることもあった。
そんなストレスばかりの生活で、ちょこっとご機嫌が直る瞬間があった。それは、食事時。
タイはとにかく、魚がおいしい。
私が暮らしているのが海の街だからだろうか。市場には新鮮な魚介類が山積みになっているし、屋台にも魚料理が豊富で、手軽な値段で魚のから揚げや、焼き魚、煮魚を買うことができる。
その中でもお気に入りは、2度揚げされた魚。 マンボーの赤ちゃんのような姿をしているマナガツオ(プラー・ジャラメッ)など、小骨まで食べることができて、いかにもカルシウムの補給をしている、という感覚が嬉しかった。
もっと小さい魚なら、背骨ごとバリバリ食べることもできてしまう。
今日久しぶりに、干物に火を通してある魚を買ってきた。
手でちぎってご飯にまぶすだけでも、すごくおいしく食べられる。幸せ。
市場には、珍しい魚介類の干物に混じって、おなじみのジャコもある。
そのまま食べるには少し塩気がきついけれど、水で軽く洗ってご飯に混ぜ込むと、おいしいジャコオニギリができてしまうのだ。おひたしに振りかけても、カルシウムたっぷりの一品が手軽に完成する。
このお気に入り食材を、明日、バンコクのお友達にお届けする予定。二人とも、気に入ってくれるといいな。
Posted by てんも at 00時21分 パーマリンク
2006年02月20日(月)
禁断の味 [タイ料理]
最近発見した不思議な法則。
病院の食堂は、すごくおいしい。
少なくとも、私がたまに出入りしている病院は2箇所とも、ものすごくおいしい。
街中の屋台顔負けのおいしい一皿料理を出してくれるのだ。
病院の食堂というと、「学食」「社食」と同じで、「まずい」というイメージを勝手にもっていたのだけれど、予想を裏切るおいしさ。
そこで私がよく食べるのが、バミーヘーン。
ラーメン用の麺を茹でてお湯を切り、ラーメンスープをかける代わりに、麺に直接調味料をからめ、その上からモヤシ、ネギ、ひき肉などを乗せる。
一番上にはワンタンの皮の揚げたのを乗っけてくれる。
カリカリのワンタンの皮を、バリバリに砕きながら麺をかき混ぜ、全体に良くなじんだところで食べる。
調味料に使用されるのはナムプラー、砂糖、ピーナッツ粉末、レモン汁などなど。この店の調味料の配合が絶妙で、甘酸っぱいおいしいバミーヘーンが出来上がる。
先日、この店のバミーヘーンをテイクアウトにしてオフィスで食べた。袋を開けたとき、???おや?と思った。
麺の色が、赤い。
唐辛子が入っている!!
何の間違いか、頼んでもいないのに、唐辛子を入れてくれたようだ。普通、唐辛子や砂糖などの調味料は調理済みの麺とは別に、客が好みで入れるように小分けになったものをくれる。それなのに、このときはなぜか直接麺に唐辛子が振り入れてあったのだ。恐らく、店の人がついうっかり普段自分が食べる要領で唐辛子を入れてしまったのだろう。
普段辛い料理は食べないのに、困った・・・。
しかし、まさか食べないで処分するわけにもいかず、思い切ってそのまま食べることにした。
一口、二口。やはり、ピリピリと辛い。水に手が出る。
しかし、食べ続けているうちに、辛さがカーッと全体にまわり始め、なぜか辛さが快感に変わった。
体から汗が吹き出て、顔がボーっと熱く、すごい状態なんだけれど、気分は爽やか。
ほんの少し、唐辛子の魅力を知ってしまった。
その後、自分で料理に少しだけ唐辛子を入れたりするけれど、あの味にはならない。
こわごわと少しずつ入れているからだろうか。
あの味は、辛さ慣れしている人が躊躇することなくどさっと唐辛子を入れて、それと同じくらい砂糖やナムプラーを入れることによって生み出されるものなのかもしれない。
わざわざ唐辛子入りのバミーヘーンを食べるつもりもないので、あれ以来、辛いバミーからは遠ざかっているけれど、また縁があったら食べてみたいものだ。
Posted by てんも at 11時25分 パーマリンク
2006年02月19日(日)
久々に完敗 [アメージングタイランド]
最近、水道水の出が悪い。
去年からタイ東部の水不足についてはいろいろ言われていたし、パタヤやシーラチャでは昼に水が流れないこともあったようだが、その影響がついに身近にやってきたのかもしれない。
タイで暮らしていると、だんだんと停電や断水にも慣れるけれど、両方経験して、なくて困るのは圧倒的に水の方だと分かった。
電気はなくてもなんとかなるのだ。
もちろん、仕事にならないし、電気はつかないし、エアコンは動かないし、エレベータも動かないから、ものすごく不便である。しかし、電気には代用品がある。
電灯が使えなければ、ろうそくや懐中電灯がある。
ポットや温水器が使えなければ、炭で火をおこせばお湯を沸かせる。
エアコンが使えなければ、うちわがある。
エレベータが使えなければ、階段がある。
パソコンは使えないし、電子メールのやり取りもできないので、仕事には重大な支障をきたすことは確かだが、生活への影響はまだ少ない。
しかし、水がないと、どうにもならない。
お風呂に入れないのはもちろん、食器を洗う水、トイレを流す水にも困るのだ。
タイの水道水は飲めないので、買ってくる飲み水には困らないけれど、炊事洗濯など家事のほとんどすべてができなくなってしまう。
だから、水がない、というのは、恐怖だ。
最近特にぷーちゃん実家の前にある事務所の水の出が悪いので、ずっと気になっていた。
昨日、コンクリの輪が10個重なっているものが事務所の前の庭に到着した。
???あれなに?
とモーリさんに聞くと、「あれで水をためるのよ」と教えてくれた。
ああそうか、水道が流れている時間に水をためておくタンクか。
と、理解した。
ところが、今日どこからか作業者の人が来て、庭をどんどん掘って石の輪を入れていった。そして、石の輪の中にある土をどんどん運び出す。バケツリレーである。
なんだ?何をしているのだ??
井戸を掘っているんだよ。
ぷーちゃんが言った。
まさか、いくらなんでも、庭をちょこっと掘るだけで、井戸が出来るわけがない。
そう、笑っていたら、本当に水が出てきた・・・
ほうーらね。勝ち誇ったぷーちゃんの隣で、私がボーゼンとしたことは言うまでもない。
人の手で3メートルほど掘ったら水が出る庭なんて、そんなのあるの?
これもまた、タイの自然の恵みなんだろうか。
なににしろ、心強いことだ。
これで、水道水が流れなくても、事務所のトイレや洗面台の水に困ることはなくなった。
タイの底知れないアメージングワールドに久々に完敗した一日だった。
Posted by てんも at 00時08分 パーマリンク
2006年02月18日(土)
愉快なお客様 [タイで生活]
数ヶ月に一度、お食事会を開催している。
メンバーは、ゴルフと落語がプロ級の腕前の梅じぃと、いつも工場の中を走り回っている駐在員若手ナンバーワンのニナー。
そして、たちのさん。でもたちのさんは残念ながら日本に本帰国されてしまったので、今は電話参加のみ。
元々は、全員が日本各地からタイに集合して同じ会社で働いていた。
それが今は、4人ともばらばらの場所で働いているけれど、まだタイ国内にいる3人がたまに集まっていると言うわけ。
先日のお食事会は、少し変則的な会だった。
参加者が、いつもの3名からなんと7名に増えたのだ。
その内訳は、いつもの3名のほかに、駐在員1人、そして日本からのお客様3名。
実はこのお客様3名はたちのさんのお友達で、タイにゴルフに来ていたのだ。
ゴルフプロ級の梅じぃが「たちのさんつながり」ということでゴルフ場の予約を頼まれたのだが、それだけではなく、一緒にゴルフまでしたらしい。
そして4人で意気投合。
今回が初対面だったというのに、私が参加した食事会の時にはすでに長年の知り合いのように、楽しそうに語らっていた。
嬉しくなって私もすぐに仲間に入れてもらう。
3人は、ゴルフ三昧の旅行中に自力でチェンマイにも行ってきたという。なかなか立派である。元校長先生と銀行役員とゴルフ場支配人という、偉い人たちなのだけれど、一緒に食事をすればただの愉快なおじさんたちだ。
「いやぁ、珍道中だけどね、3人いればなんとかなるもんだね」
「今日はみなさんと食事ができて落ち着くなぁ」
「うん。普段は言葉が通じないからカオパットばかりだよ。でも、あのカオパットうまいね〜!!」
話はどんどん盛り上がる。
現地在住組と旅行組の交流会も楽しいものだなぁと思った。
日本から来るお客さんは、旅行を楽しんでいる反面、言葉があまり通じないことでほんの少し、心細さも感じている。
そんな時に、現地にしっかり根を張って、仕事と遊びを楽しんでいる現地駐在員さんと出会うと、きっと心強いのだと思う。
現地組も、本当に気のいい人達ばかりなので、お客様をお迎えして嬉しそうに盛り上がっている。
宴会のさなかに皆でたちのさんに電話。
楽しい宴会の様子を報告。
たちのさんつながりというだけで、相手を信頼できてしまう、たちのさんの存在はすごい。
そして、3人組も、校長と役員が小学校の同級生で、支配人と役員は客とサービスする側の関係だったのが、いつの間にか仲良しトリオになったらしい。人のつながりは、本当に面白い。何がきっかけでも、友達になれてしまう。
そして、一緒に食事をしながら会話を楽しむ。
人は、たったそれだけのことから、楽しい気持ち、嬉しい気持ち、元気、勇気、やる気、いろんなポジティブな気持ちを生み出して共有できるものだなぁと、人間の持つ潜在的な能力を実感した夜だった。
Posted by てんも at 00時45分 パーマリンク
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