2006年02月19日(日)
久々に完敗 [アメージングタイランド]
最近、水道水の出が悪い。
去年からタイ東部の水不足についてはいろいろ言われていたし、パタヤやシーラチャでは昼に水が流れないこともあったようだが、その影響がついに身近にやってきたのかもしれない。
タイで暮らしていると、だんだんと停電や断水にも慣れるけれど、両方経験して、なくて困るのは圧倒的に水の方だと分かった。
電気はなくてもなんとかなるのだ。
もちろん、仕事にならないし、電気はつかないし、エアコンは動かないし、エレベータも動かないから、ものすごく不便である。しかし、電気には代用品がある。
電灯が使えなければ、ろうそくや懐中電灯がある。
ポットや温水器が使えなければ、炭で火をおこせばお湯を沸かせる。
エアコンが使えなければ、うちわがある。
エレベータが使えなければ、階段がある。
パソコンは使えないし、電子メールのやり取りもできないので、仕事には重大な支障をきたすことは確かだが、生活への影響はまだ少ない。
しかし、水がないと、どうにもならない。
お風呂に入れないのはもちろん、食器を洗う水、トイレを流す水にも困るのだ。
タイの水道水は飲めないので、買ってくる飲み水には困らないけれど、炊事洗濯など家事のほとんどすべてができなくなってしまう。
だから、水がない、というのは、恐怖だ。
最近特にぷーちゃん実家の前にある事務所の水の出が悪いので、ずっと気になっていた。
昨日、コンクリの輪が10個重なっているものが事務所の前の庭に到着した。
???あれなに?
とモーリさんに聞くと、「あれで水をためるのよ」と教えてくれた。
ああそうか、水道が流れている時間に水をためておくタンクか。
と、理解した。
ところが、今日どこからか作業者の人が来て、庭をどんどん掘って石の輪を入れていった。そして、石の輪の中にある土をどんどん運び出す。バケツリレーである。
なんだ?何をしているのだ??
井戸を掘っているんだよ。
ぷーちゃんが言った。
まさか、いくらなんでも、庭をちょこっと掘るだけで、井戸が出来るわけがない。
そう、笑っていたら、本当に水が出てきた・・・
ほうーらね。勝ち誇ったぷーちゃんの隣で、私がボーゼンとしたことは言うまでもない。
人の手で3メートルほど掘ったら水が出る庭なんて、そんなのあるの?
これもまた、タイの自然の恵みなんだろうか。
なににしろ、心強いことだ。
これで、水道水が流れなくても、事務所のトイレや洗面台の水に困ることはなくなった。
タイの底知れないアメージングワールドに久々に完敗した一日だった。
Posted by てんも at 00時08分