2006年02月25日(土)
屋台の事情 [タイで生活]
タイの屋台は、持ち込み禁止なんて硬いことは言わない。
それどころか、隣の屋台のジュースや、その隣のおやつまで、一緒に注文をとって、支払いも一緒に受け付けてくれる。あとで屋台同士で売り上げを清算するという仕組み。
たとえば、ラーメン屋さんに座って、ラーメンと一緒にジュースとカキ氷を注文すると、ラーメン屋さんがジュース屋さんに合図が行き、ジュース屋さんからジュースとカキ氷が出前される、というもの。
そして会計の時も3品あわせた料金をラーメン屋さんに払うと、ラーメン屋さんがコップを下げに来たジュース屋さんにジュース代とカキ氷代を支払う。
その際マージンは取らない。
お客さんにとっても、ジュース屋さんに座って飲むジュースとラーメン屋さんに座って飲むジュースの料金は同じだし、ジュース屋さんにとっても、売り上げは一緒。ラーメン屋さんに手間賃を支払うことはない。
いわば、共存している、ということ。
ところが、この共存の法則が崩壊している場所もある。
店主同士の仲が悪いとき、お互いの店の商品を持ち込み禁止にする、というルールが採用されるのだ。
これはお客にとっては迷惑な話なのだけれど、店主は売り上げよりも自分の感情を優先してしまうのだ。
例えば、近所のムー・サテ(焼き鳥の豚肉バージョン)とクィティアオ(麺料理屋)の店がその典型的なパターン。
ムー・サテの店には「クィティアウの持ち込み禁止」の張り紙までしてある。
両方食べたい時、これは非常に迷惑なルールである。
仕方ないので、麺を店で食べた後にムー・サテをテイクアウトにしたりするしかない。
お客の幸せのためにも、早く仲直りして欲しいのだけれど、だめなのかなぁ。
Posted by てんも at 15時40分