タイ語翻訳者がのぞいたタイランド

タイ在住のタイ語翻訳者がのぞいたアメージングタイランド、タイの楽しいニュースをお届け

2009年11月26日(木)

研修2日目 [スコータイ大学]

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研修二日目

一睡もできずに迎えた2日目の朝。幸いにも、髪は白くなっていなかった。ホッとした。でも、気分はバラ色とはほど遠い。7時にルームメイトと食堂に降りた。寝室も食堂も教室も、全て同じ建物の中にあったので、移動の時間は少なくて済んだ。

でも身体を動かす機会は少なかったので、やはりMCに参加して歌を歌ったり身体を動かしたりすることが大切だった。

朝食後、MCまで15分ほど時間が空いていたので、建物の外で日光浴をした。朝の日差しは柔らかく、冷房の効いた建物で冷えた身体を温めてくれた。

ルームメイトの1人に電話がかかってきた。タイ東北部出身の彼女は25歳。自宅には3歳の息子がいて、おばあちゃんと一緒に彼女の帰りを待っている。電話をかけてきたのはその息子だった。

元気な男の子の声が
「ママ!早く帰ってきて!!」と叫んでいるのが携帯電話を通して聞こえた。
「うんうん。ママも早く帰りたいよ。」
彼女の目に涙が光った。

私は今までに何度、こういったタイのママ達の切ない涙を見てきただろう。

故郷の祖父母に子どもを預けて都会で働く。
自宅に幼い子どもを残して泊まり込みの研修会に参加する。

お母さん達はその度に、子どもの側にいたい気持ちを抑えて涙をこらえるのだ。自分のために、家族のために。

私はそのとき、その場所に必死で立っていた。
彼女の涙を見ながら、もらい泣きしそうになっていた。
私自身、家に逃げ帰りたい気持ちでいっぱいだったから。

今、家族の声を聞いたら、私はここでがんばり続けることができなくなる。
自分の心が折れてしまうことが怖くて、私は真夜中まで勉強するという時間割を見たときから携帯電話の電源を切っていた。

会社のことはスタッフに任せてある。今は余計なことを考えず、勉強に集中しよう。我が師の言葉が思い浮かんだ。
「合宿ではあとに悔いが残らないよう、全身全霊で打ち込み
良い成績を上げて下さい。」

4泊5日の合宿に参加するのは、これが最初で最後のチャンスだ。自分は、もう少し、がんばれる。

MCで歌を歌い、司会の先生の言葉に笑い、少しリラックスできたところで教室に入った。
嬉しいニュースが待っていた。昨日の夜、みんなで考えても分からなかった問題の全てについて、テキストの中から答えを見つけてきた人がいたのだ。
彼はそのグループの中でただ1人の20代で、一番年下で、昨日は私同様あまり意見を出せなかった。しかし、部屋に戻ってからテキストを熟読したのだそうだ。

課題を解くために使用するテキストは、これまでに自宅学習で学んだ全ての科目のテキスト。合計20冊ぐらいあっただろうか。その中から課題に必要な情報が書かれているテキストを選び、回答の手がかりを探すのだ。彼は昨日の夜、tax accounting のテキストを持ち帰っていた。

「2時までかかっちゃったけど、全部の答えを見つけて来ましたよ」彼は誇らしげに言った。
私が眠れずに苦しい気持ちを抱えていたとき、彼は他のルームメイトが寝静まった部屋で、1人テキストに向かっていたのだ。

彼の活躍によって、グループの作業は格段にスピードを上げることができた。そしてグループ毎の発表の時間が来た。私達のグループは、全員で教室の前に出て、1人一項目ずつ、説明することにした。
課題の全てを説明するのは量が多すぎるけれど、小問一つだったら私にも説明ができる。私は仲間と一緒に無事に発表を終えた。

1人必ず一回は発表すること。その条件をクリアすることができて、肩の荷が下りた。どれほど難しい課題でも、5人で協力すればなんとか答えにたどり着けるのだ、ということも分かった。

私の気持ちは、2日目から格段に楽になった。

Posted by てんも at 00時03分

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てんも

タイ国在住のタイ語翻訳者。
BOI、契約書、法律文書などの重要文書を中心としたタイ語翻訳を行っています。
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