2009年09月14日(月)
雑木林でコストダウン [タイで生活]
なじみの豆乳屋さんが道端でなにやらキビキビ動いていたので何をしているのかと思ったら、雑木林の木を切っていた。
道にはみ出た邪魔な木を切っているのではなく、木の枝をナムトーフー作りの燃料にするのが目的だと言う。
小さく切った枝を燃やして大豆を茹でる鍋を沸かす。1日に仕込む大豆の量は7Kgと言っていたから、大きな鍋なのだろう。調理用のガスを使うと月に2本のタンクを使用するが、雑木林の枝なら無料。これで毎月500バーツの節約になるそうだ。
1杯5バーツのナムトーフーで利益を出すために、おじさんは様々なコストダウンの努力をしているのだった。
「雑木林の木を切る」と言葉で言うのは簡単だけれど、10cm以上の太さに成長した幹を切り落とすのはそんなに簡単ではない。ヘビとかやたら噛みつくアリとか、そんなのが下にいて、得体の知れない虫だって飛んでいる。そんな場所で涼しい顔してナタを振ってガンガン木を伐採していくナムトーフー屋のおじさん。
おじさんと私は、多分10歳ぐらいしか違わない。おじさんは全然「昔の人」じゃない。それなのに、この自然を利用する生活の知恵はどうだ。かっこいいじゃないか。
30分ほどで、ピックアップトラックの荷台は枝でいっぱいになった。1ヶ月も経てば、切られた枝はまた伸びて、新しい燃料になるのだろう。
Posted by てんも at 00時06分