タイ語翻訳者がのぞいたタイランド

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2007年02月12日(月)

新型インフルエンザ対策 [タイで生活]

鳥インフルエンザはもう大丈夫なのか?と不安に思っている人も多いと思う。特に肝心な情報が伏せられることのある国で暮らしていると、「本当のところはどうなの?」という不安を抱えながらも、なす術もない、という場合が多いのではないか。

私も、「鳥を食べなければいい」というレベルの話じゃないんだろうなぁ、と思いながらも、どんな対策が取れるか分からずにいた。

先日日本では、NHKの夜9時のニュース番組で国立感染症研究所の人が出演して新型インフルエンザ流行に備えて家庭で食料品や医薬品を今から備蓄して下さいと頭を下げて訴えていたそうだ。
日本でも、かなりの危機感を持って対策が進められているということだ。

日本の国立感染症研究所では、大流行時は感染を防ぐため外出しないことを想定し、乾めんや切りもちなど、長期保存可能な食料を二、三週間分備蓄することを勧めているそうで、防御マニュアルも公開されている。

「最悪の場合はどんなことが起こり得るのか」「今から準備できること。予防のための知識。」を知っておくだけでも、いざと言うときに冷静に行動できると思うので、以下、長くなるけれどタイ在住の方のご参考に。(イサーン太郎さん、貴重な情報ありがとうございました)

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新型インフルエンザ防御マニュアルQ&A

 新型インフルエンザの大流行(パンデミック)に備えて、私たちは何をすべきなのか? そして、もし大流行が起こってしまったら、自分と家族を守るために何をすればよいのか? 食糧・日用品の備蓄リスト、および感染しないための注意事項を記しました。また、パンデミックになってしまえば、病院も満員になり、自宅療養をしなければならない場合も考えられます。その際の基礎的な看護の方法を挙げました。このマニュアルを参考にして、新型インフルエンザに備えてください。

【パンデミックに対する準備】

<Q1> 備蓄する食糧や日用品はどのようなものがよいですか?

<A> 食糧は長持ちするもの、日用品は幅広く揃えましょう。
食糧は、缶詰やミネラルウォーター、切り餅など長持ちするものを選びます。日用品は、マスクやゴム手袋、常備薬といった医療グッズから、携帯コンロや懐中電灯など、ライフラインが途切れたときを想定した非常時用品が必要になるでしょう。ここでは、備蓄していると重宝する品物の例を紹介します。

▼食糧(長期間保存できるもの)の例
コメ
切り餅
麺類(そうめん、そばなどの乾麺)
めんつゆ
砂糖

醤油
みそ
インスタントラーメン
レトルト食品(カレー、おかゆ、みそ汁など)
缶詰(くだもの、鯖、コーンビーフなど)
缶ドロップ
チョコレート
コーンフレーク
ジャム
ミネラルウォーター
ペットボトル飲料(お茶、スポーツドリンクなど)
粉末飲料

▼日用品・医療品の例
常備薬(鎮痛剤、胃薬、風邪薬など)
マスク
包帯
ガーゼ
ゴム手袋
うがい薬
水枕
アイスノン(発熱時に頭と脇の下を冷やします)
洗剤・漂白剤(次亜塩素酸入りのもの。汚物を消毒できます)
消毒用アルコール
カセットコンロ・ボンベ(ライフラインが停止した際に使用します)
懐中電灯
トイレットペーパー
ティッシュペーパー
保湿ティッシュ
生理用品
ビニール袋(ウイルスに汚染されたゴミの密閉に使用します)
洗濯ロープ(洗濯物を室内で干すときに使用します)
ペットフード(ペットを飼っている人向けです)

<Q2> 新型インフルエンザ流行に備えて、食糧などの備蓄の他に、家族でしておくべきことを具体的に教えてください。

<A> 情報の共有が大切です。
備蓄した食糧の保管場所、基本的な看護の仕方などをあらかじめ話し合っておきましょう。特に子供に対しては、しっかり理解させることが大切です。
新型インフルエンザが発生すると、感染した家族がいっせいに寝込むことが想定されます。母親や父親が寝込んだ場合を想定して、家族全員が備蓄状況などの情報を共有しておくことが重要です。保管場所や使い方を、なるべく年長の子供から教えておきましょう。また、家族の役割を話し合っておきましょう。
病気への対応の仕方を理解しておくことも重要です。たとえば、水分をできるだけこまめに摂ること(看護する場合は、少しずつでも与えること)や、下痢をしたときの汚物の処理の仕方(Q15参照)なども重要になってきます。子供には平易な言葉で教えておきましょう。
また、学校が休みになっても、外で遊んではいけません。そこのところを子供にわかるように話してください。当然、塾や習い事も、学校が休校のときは休ませてください。

【感染を防ぐには】

<Q3> 外出時に気をつけることはありますか?

<A> マスク、ゴーグルを装着しましょう。
流行時の外出は、感染する危険性が高いので、不要不急の場合以外、避けるべきです。外出しなければならない場合、ウイルスは口のほか目からも感染するので、マスクやゴーグルを装着し、できるだけ人混みを避けましょう。
また、外出時に着用した衣類は、帰宅後、すぐに洗濯しましょう。洗濯時の注意点は、Q16を参考にしてください。ゴーグルは、お湯で消毒できるタイプのものも売られています。

<Q4> マスクを着けるときの注意点はありますか?

<A> 隙間がないように着けます。
マスクは、ウイルス対策用に売られているものを使いましょう。装着時には、できるだけ隙間ができないように注意します。特に鼻のまわりは隙間ができやすいので、注意してください。また、使用中に気がゆるんでマスクをあごにずらして着けることのないようにしましょう。
また、マスクは使い捨てです。マスクの外側にはウイルスが付着していますので、外から帰ったら、玄関でビニール袋に捨て、部屋に持ち込まないようにします。そして、すぐに手洗いとうがいを十分にしましょう。マスクを着けているからといって、絶対安全ということはありません。用もなく外出することは避けてください。

<Q5> 手を洗うとき・うがいするときの注意点はありますか?

<A> 手のひらだけでなく、手の甲まで洗う必要があります。
手のひらだけでなく、手の甲・指の間までしっかりと流水で洗いましょう。また、ウイルスを除去するために、石けんを使いましょう。うがいは、イソジンなどのうがい薬を使用しましょう。

<Q6> 湿度が高いとウイルスに感染しにくいと聞いたのですが?

<A> 50〜60%の湿度が理想とされています。
湿度がウイルスの感染力に影響しているのかどうかは、はっきりとした結論がでていませんが、50〜60%の湿度では、感染力が低下するとの研究結果もあり、空気感染が減ることが期待されます。
また、湿度を保つことは、呼吸器粘膜の感想を防ぐ意味でも、よいことです。なお、湿度を保つには加湿器を使いましょう。

<Q7> 空気清浄機の効果はありますか?

<A> ある程度はあります。
市販されている空気清浄機には、ウイルス除去機能が備わっている製品があります。こういった製品を使えば、空気中に存在しているウイルスを減らすことができると考えられます。

<Q8> 鶏肉や卵を食べて鳥インフルエンザに感染しますか?

<A>日本国内で市販されている鶏肉や卵については、食品衛生管理を徹底しているので、感染した事例はありません。また、現在は国内での鳥インフルエンザの流行は起こっていませんので、国内で生の鶏肉や卵を食べても安心です。
しかし、鳥インフルエンザの流行している国では、十分加熱(中心部70度)してから食べるようにしましょう。これから海外に行くときには、出国前にその国の情報を得ておくことが必要です。

【家族が感染してしまったら】

<Q9> 家庭で患者を看護するときに、家族ができるだけうつらないようにするにはどうしたら良いでしょうか?

<A> 患者と家族ともにマスクを着用します。
看護するにあたって、最低限、患者と看護する家族の両方がマスクを装着するようにしましょう。咳やくしゃみをするときは、ティッシュで押さえ、そのティッシュはすぐにビニールの袋などに入れて口を閉めます。

<Q10> 室温はどのくらいに保てばよいですか?

<A> 適度な温度を保ちます。
一般的に人が快適とされる20度くらいが望ましいですが、身体を冷やさないよう適度な温度を保ちます。寒気が患者に直接あたらないよう気をつけましょう。

<Q11> 熱が出たときはどうすればよいのですか?

<A> 頭と脇の下を冷やし、解熱をします。
アイスノンや氷まくらなどは、家族分用意しておきましょう。高熱が出ると考えられるので、水分補給が大切です。特に小さな子供には、脱水症状にならないよう、こまめに水分を取らせてください。

<Q12> 解熱剤はどのようなものを使えばよいですか?

<A> アセトアミノフェンを服用します。
インフルエンザの感染によって、小児や思春期の子供が発熱したときは、アセトアミノフェンを服用させてください。アスピリンの使用は不可です。ライ症候群(インフルエンザ脳症の一種)という重症の合併症を引き起こす可能性があるからです。解熱剤を購入する際、薬剤師に、その薬の成分を聞いておきましょう。
また、非ステロイド系の抗炎症剤も、インフルエンザ脳症(インフルエンザ発症後に、けいれん、言語障害などを起こす)を悪化させるので、使用しないでください。

<Q13> 点滴の代わりになるものはありますか?

<A> 薄めたスポーツ飲料が利用できます。
下痢をした場合などには十分な水分補給が必要になりますが、病院が満員で点滴が受けられないことも考えられます。そのような場合は、スポーツ飲料などを薄めて飲ませます。スポーツ飲料の粉末は、安価で日持ちします。できるだけ備蓄しておきましょう。

<Q14> 療養時はどのような食事をとればよいですか?

<A> バランスよく消化のよいものをとりましょう。
レトルトのおかゆなど、長期間の保存ができて、消化のよいものをとりましょう。缶ジュースや粉末スープなども水分を補給するのに役立ちます。家族全員が寝込むことも考えて買いだめしておくとよいでしょう。

<Q15> 患者の排泄物などの処理で注意することはありますか?

<A> 直接触らずに処理しましょう。
患者の排泄物などはウイルスに汚染されているので、直接手が触れないよう、ビニール手袋などを着けてすみやかに処理します。患者の体液のついたもの、鼻水や痰などのついたティッシュはビニール袋にいれて密閉の上、捨てましょう。

<Q16> 患者の汚物で汚れたものの洗濯のしかたを教えてください。

<A> 次亜塩素酸で一度消毒します。
ウイルスを不活性化させる効果がある次亜塩素酸を含んだ漂白剤(「ハイター」、「ブリーチ」など)を使い、一度消毒してから洗い流してから洗濯します。次亜塩素酸は、500〜5000ppmの濃度で使用するとされていますが、メーカーごとに希釈の濃度が異なりますので、各製品に記された使用方法を確認してください。

<Q17> 下痢をしている患者が入った風呂に入ってもよいですか?

<A> 避けましょう。
ウイルスは糞口感染(患者の便などを触れた手で口に触れることで感染すること)することもあるので、患者が入った風呂に入るのは避けましょう。下痢をしている患者は、シャワーを浴びて身体を洗うようにし、湯船にこごまないようにしましょう。また、タオルの共用も避けましょう。

<Q18> 流行時にほかに注意すべきことはありますか?

<A> 節水、節電を心がけましょう。
水、ガス、電気などのライフラインは、パンデミック時でも供給が止まらないよう態勢を整えていますが、非常事態には何が起こるか分かりません。なるべく節約することが肝要です。ミネラルウォーターの備蓄、カセットコンロの準備などをして、いざというときに備えておくべきです。

【タミフルについて】

<Q19> タミフルとはどのような薬ですか?

<A> インフルエンザの治療・予防に効果があります。
タミフルはA型・B型インフルエンザウイルス感染症の治療・予防薬です。カプセルタイプとドライシロップタイプがあります。なお、購入するには医師の処方箋が必要です。

●カプセルタイプ
<用法>
1.治療に用いる場合成人および体重37.5kg以上の小児は、1回1カプセルを1日2回、5日間服用。
2.予防に用いる場合成人および13歳以上の小児は1回1カプセルを1日1回、7〜10日間服用。

●ドライシロップタイプ
<用法>
1回75mgを1日2回、5日間服用。幼小児は1回2mg/kg(体重1kgあたり2mg)を1日2回、5日間服用。いずれも、症状がでてから48時間以内に服用してください。

<Q20> タミフルを子供や妊婦が飲んでも大丈夫ですか?

<A> 医師と十分相談のうえ、服用してください。
1歳未満の子どもについては、安全性・有効性が十分に確認されていません。医師と相談し、服用方法や副作用について十分確認してから使用してください。
妊婦または妊娠の可能性がある方が服用すると、胎児に何らかの影響がでる可能性もあります。タミフルの必要性を医師と十分相談のうえ、使用してください。また、授乳をしている方は、タミフルを服用したときの授乳は避けてください。

<Q21> タミフルを飲む場合の注意点を教えてください。

<A> 過敏症などに注意が必要です。
これまでにタミフルを服用して発疹・ショックといった症状が現れたことがある方はタミフルの服用は避けてください。また、腎機能に障害がある方や遺伝性果糖不耐症がある方は、通常の服用方法と異なることがあります。医師の指示に基づいて服用してください。

<Q22> タミフルを飲んだ小児が異常行動を起こし死亡するなど危険性が報道されましたが、服用しても大丈夫ですか?

<A> 現時点でタミフルと異常行動の因果関係は認められていません。
タミフルを服用した16歳以下の異常行動によるものを含む小児14例(治療時1例を含む。平成18年1月27日現在。)の死亡が報告されています。これら小児の死亡事例とタミフルとの関係について、米国食品医薬品局(FDA)や日本小児科学会は、「現時点でタミフルとこれらの死亡についての因果関係が明らかなものはなかった。」との見解を出しています。
厚生労働省は、タミフルと死亡との関係については否定的であり、現段階でタミフルの安全性に重大な懸念があるとは考えていません。

<Q23> インターネットなどで売られているタミフルは安全でしょうか?

<A> 注意が必要です。
ニセ薬が出回っている場合もあるので注意が必要です。なお、タミフルは医師の処方箋がないと購入できません。

Posted by てんも at 00時04分

コメント

普通のインフルエンザも新型も最善の防御策は「感染しない」こと、そのためには流行中は自分の家に閉じこもることだとうのが、専門家のアドバイスですよね。紹介していただいた防御マニュアルはそのためのものですよね。

私も備蓄を始めましたが、とくに食料品をいっぺんに沢山買うのはとてもお金がかかるものですね(^^) あとで食べるので無駄にはなりませんが、家族が多いと大変だと思います。置く場所も取りますから、都会のマンション暮らしの人には大変だと思います。

日本ではいままでパニックが発生してトイレットペーパーと洗剤があっという間にスーパーから姿を消したことがあります。それから、もう忘れかけていますが、米が不作だったときも。あのときはタイ米などを緊急輸入しました。

もし、新インフルエンザが発生すると、パニック度はすごく高くなるでしょうね。そのとき私は行列したり右往左往するだけの体力がありませんので、備蓄のほうを選びました。

万一の場合、タイの状況はどうなるのか。

イサーン太郎 2007年02月12日 09時32分 [削除]

上記の備蓄例、偶然ですが拙宅にはカセットコンロとペットフード(ペットがいませんので)以外は全て揃ってます。食料品の方は買い物が面倒なので買いだめするからなのと、日用品・医薬品の方はアトピのケアのために色々購入したものが多く、あえて備蓄するつもりはなかったので用意周到というわけでもないのですが。

ニー 2007年02月13日 01時45分 [削除]

イサーン太郎さん
タイの場合は、停電対策としてろうそくを備えたり、断水対策として自宅に貯水槽を備えている家屋も少なくないので(特に田舎の場合)いざと言うときも地方はたくましく生活できるような気がします。でも大都会バンコクはちょっと心配ですね。

ニーさん
我が家は逆にほとんど備蓄がなかったので、この機会に買い揃えました。長期保存可能なものは少しずつ回転させていけばいいのですから、これからは備蓄を心がけようと思います。

てんも 2007年02月13日 07時24分 [削除]

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プロフィール

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てんも

タイ国在住のタイ語翻訳者。
BOI、契約書、法律文書などの重要文書を中心としたタイ語翻訳を行っています。
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