2007年03月02日(金)
破壊のち発展 [タイで生活]
向上心を持ち続けるということは、あらゆる分野において非常に大切なこと。特に技術者の世界では「現状の安定」に満足した時点で、停滞が始まる。
それは分かっているのだけれど、より快適な状態を手に入れるためには「現状の安定」を破壊する必要があり、私はなかなかそれができない。「今より快適な状態」を知らないために「現状で十分」と思ってしまうのだ。
ところが、「現状の安定」を平気で破壊できる人がいる。我がだんなさんである。「情報技術」が専門の彼は、日本語や英語の情報誌、ネットで常に最新情報をキャッチし、破壊と発展を繰り返す。
パソコンに新しいソフトを導入したり、ソフトをバージョンアップしたり、ハードウェアを追加したりすると、必ずそれまでのシステムに問題が生じる。トラブルなく使用できていたシステムがフリーズしたり、エラーが発生するのである。「破壊」である。
すると彼はまた日本語や英語の媒体で情報を入手し、問題解決を行う。試行錯誤の後にシステムの状態が落ち着くと、それまで想像したこともなかった作業が可能となり、時には仕事の時間が大幅に短縮されたり仕事の工程すら変わったりする。「発展」である。
安定を平気で破壊できるのも、一つの才能ではないかと思う。
Posted by てんも at 05時20分