2007年03月31日(土)
ヒゲ犬の出世 [タイで生活]
オフィスの近所にヒゲと呼ばれる野良犬がいた。口の周りの毛だけが長く、「ヒゲ」に見えるのでタイ人は「ヌアット」私は「ヒゲ」と呼んでいた。
なかなか愛嬌のある犬なんだけれど、唯一の欠点は通行人に吠え掛かること。野良犬は野良犬なりに自分の縄張りを持っているため、オフィス前の空き地が気に入っているヒゲは通りかかりの通行人に吠えるのだ。
オフィス前の野良犬は数匹いるが、飼い犬と同じように番犬として役に立つので食べ物をもらったりしている。だから余計にこの場所を気に入っていたらしいが、ヒゲの場合は通行人に吠えるばかりでなく噛み付きそうな勢いで危ない。
ついにモーリさん夫(義父)の指示で事務所から遠く離れた場所に連れて行かれてしまった。
元々野良犬なので「捨て犬」というのもおかしいが、別の場所での野良犬生活を開始したのである。
ところがヒゲを連れて行った人の話によると、新天地でヒゲはご主人をゲットしたらしい。ヒゲの愛嬌のある姿かたちと、番犬にふさわしい吠えっぷりを気に入った人が自宅で飼うことにしたのだという。やったじゃんヒゲ。これからは番犬として、ご主人のために敷地内から道路に向かってしっかり吠えるんだぞ。
Posted by てんも at 05時17分