2007年09月16日(日)
仕事はつらいか、楽しいか。 [タイで生活]
長年タイの製造現場で監督を務めた実績を買われ、頼み込まれてタイの別の工場で働くことになった人に会った。定年退職後、日本で4年暮らした後の再来タイである。
タイに帰って来て20日。まだ100%感覚が戻った訳ではない、と言いながらも、表情が輝いている。新小学一年生の様に、希望に満ち溢れているのだ。
タイ語はほとんど忘れちゃったから、事務所でしゃべっていても全然出てこないんだけど、現場を歩くと自然に出てくるんだよね。
明るい表情からは、現場で働いてきた人の誇りが見えた。
その人があまりに輝いているので、仕事って本当は楽しいものなんだよな、と改めて気づかせてもらった。
それなのに、なぜ、「仕事=嫌なもの、つらいもの」というマイナスのイメージが定着しているんだろう。
「生活のために、嫌でもやらなきゃいけない」義務だからだろうか。
嫌いなことが義務になると、苦痛になる。仕方なく嫌なことをやるのは、自分の時間を売っているのと同じこと。
でも、「仕事」の本質は、他人から必要とされて、自分のできることを提供して、他人を喜ばせてそのことで自分も嬉しくなる、そんな人との触れ合いなんじゃないだろうか。
「せっかく声をかけてもらったんだから、思いっきりやらしてもらうつもりだよ」
腕まくりして語る姿に、大切なことを教えてもらった。
Posted by てんも at 07時07分