2008年05月10日(土)
バナナ屋さんのその後 [タイで生活]
お正月に一家離散を嘆き、突然の深刻なお悩み相談に免疫のない私を思いっきり動揺させたバナナ屋さん。(参照日記)
そのバナナ屋さんに関する朗報がある。
なんと、奥さんが戻ってきたのだ!
焼きバナナを買いに行った私が目にしたのは、こざっぱりと髪を切り、明るい顔をしたバナナ屋さん。
その隣には、無表情にバナナを焼く奥さん。
奥さんはちょっと素っ気無いタイプの人で、笑顔をあまり見せない。その隣でニカニカ笑顔なのがご主人である。
よほどのこと、
「おめでと!」
と言おうとしたが、隣の奥さんに聞こえたら
「あんた、また余計なこと言って!!」と、バナナ屋さんが奥さんに怒られてしまいそうだったので、グッと我慢した。
とにかく、バナナ屋さんに明るい笑顔が戻り、奥さん手作りのもち米おやつが食べられる様になったのはビッグニュースだ。
Posted by てんも at 00時19分 パーマリンク
2008年05月07日(水)
タイのメーデー [タイで生活]
タイには法律で決められた「休日」が年に2日ある。
レストラン・ホテル等のサービス業の例外を除き、その日は必ず休まなければいけないという日だ。
それが、5月1日のメーデー(労働者の日)と、12月5日の国王誕生日。
メーデーといえば世界的なものなので、私はてっきり日本も5月1日は祝日だと思い込んでいた。
ところが、5月1日に日本のお客さんから連絡が入った。
あらら、お休みではなかったのかしら?
と意外に思い、聞いてみた。
「メーデーなのに、休まないんですか?」
するとお客さんはこんなことを言った。
「メーデーは日本では既に死語に近いですね。」
・・・そうだったのか。ちょっとしたカルチャーショックだった。
タイのメーデーはほとんどの会社が休みになって、行楽の日となる。
組合活動とか、集会とか、そんな活動よりも、「祝日」の意味合いの方が濃い。タイの5月1日は、「勤労感謝の日」に近い位置づけなのかもしれない。
Posted by てんも at 00時10分 パーマリンク
2008年05月04日(日)
モーリさんへ電報 [タイで生活]
4月30日に電報サービスが終了したので、記念にモーリさんご夫妻にも電報を送った。
2日後に届いた電報を見て、モーリさんは一瞬体を硬直させた。
「あらやだ、誰かどうかしたのかしら」
電報と言えば良いニュースより悪いニュースの方が多いのだろう。
慌てて「最終日の記念に送ったものだ」と伝えると、安心して笑顔を見せてくれた。
モーリさんの少女時代は電報最盛期だったという。1単語1バーツの電報で文通をし、その数が100通を超えた友達もいたという。
電報=緊急時の特別な通信手段
と理解していた私は「果たしてそれは、電報の正しい使い方なのだろうか?」と疑問に思ったが、要するに今の時代に少女達が携帯電話でメッセージを交換し合う様な、そんな使い方もされていたようだ。
最後の日に受け取った電報は、大切に取っておこうと思う。
Posted by てんも at 00時44分 パーマリンク
2008年05月03日(土)
タイ電報サービス最後の日 [タイで生活]
2008年4月30日、タイの電報サービスが終了した。
誰もが携帯電話を持っているご時世である。モーリさん(夫母)も夫婦で1台ずつ持っている。
電報サービスが終わるのも仕方がないことなのかもしれない。
その最終日に郵便局(タイの電報は郵便局で送る)から送った電報が、2日後に到着した。
電報なのに、2日もかかるのか?と思ったが、考えることは皆同じらしく、最終日に「記念電報」を送ろうと考えた人が郵便局の窓口で長い長い列を作ったらしい。
今日郵便局に行ったスタッフによると、電報送付作業は未だに続いており、郵便局の人は2日連続深夜まで残業続きだそうだ。
電報の料金は「1字いくら」ではなく、「1単語いくら」でカウントする。だから、電報を打つ人の隣でもう一人が単語数をカウントしていたそうだ。手作業なのである。
「もう‘電報’という言葉はしばらく聞きたくないわ・・・」窓口のおばちゃんはげっそりしていたらしい。
電報サービス最終日は、しんみり寂しい1日ではなく、タイらしく、どたばた大混乱の1日だったらしい。
Posted by てんも at 00時30分 パーマリンク
2008年05月02日(金)
水屋さんの悩み [タイで生活]
タイの水道水は飲めないので、自宅に飲料水を配達してもらっている。
ご近所の、「一人暮らしで食事はほとんど外食」という人は28リットルの水タンクを月に1本使い切れないそうだ。
飲み水として使用するだけならば、そのぐらいなのだろう。
我が家では、野菜を洗ったり茹でたり、米を研いだり、スープを作ったり、ご飯を炊いたり、様々な場面で飲み水を使うので、月に2,3本は使用する。
使用量が多いので、金額も他のご家庭よりも大きめになる。ところが水屋さんは代金の回収を半年に1度ごとに行なう。
現金商売じゃなくていいの?と思うのだが、支払おうとすると、伝票が整理できていない、とか数量チェックしていないとか、いろいろな理由でお金を受け取ってくれないのだ。
数量チェックなんて、配達時にチェックすれば良いことなのに。不思議に思って、自宅前に数量チェック表を設置して、留守中の配達時に記入してもらうように提案したところ、
「あまりうるさい指示をすると配達員が辞めてしまうから、それはできません・・・」
と申し訳なさそうに言われた。
28リットルタンクを肩にかついで運ぶ重労働なので、何か気に入らないことがあるとすぐに辞められてしまい、人を探すのが大変なのだそうだ。
だから数量チェックは自分達でしているのだとか。
うーむ・・・
「人を使う」ことの難しさを思った。
Posted by てんも at 13時25分 パーマリンク
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