2007年08月26日(日)
シマウマ好きな英雄 [タイで生活]
先日ナコンナヨック県にたけのこを買いに行ったときに見かけた面白い祠。
ジャオ・ポー・クン・ダーンという、この地方の有名な将軍を奉ってある。
何が面白いって、シマウマ像が奉納されているのだ。それもすごい数の。
その前を通りかかった観光客の多くが、思わず車を止めて立ち寄っていた。私の感想も、他のタイ観光客の皆さんの感想も、皆同じ。
ナ〜ラ〜ック(かわいい〜!!)
よっぽどシマウマ好きな方だったのかと思ったのだが、帰宅してからインターネットで調べてみると、興味深いことが分かった。
ジャオ・ポー・クン・ダーンは、アユタヤ朝時代の非常に優れた武将で、この地に侵攻しようとするカンボジア兵を撃退した。その武勇を称え、地元の人が祠を建てた。
当時の人々は騎馬を奉納したかったのだが、騎馬の像は作成されておらず、仕方なく同じ馬ということでシマウマ像を奉納したらしい。
後世になって、祠がシマウマだらけなのを見た人々は、ジャオ・ポー・クン・ダーンはシマウマが好きなのだと勘違いし、それで現在でもシマウマが奉納されているのだそう。
戦争中この祠を撤去しようとした日本軍にけが人が続出し、撤去が中止されたという言い伝えも残っている。
Posted by てんも at 00時40分