2007年10月05日(金)
タイのマックのお店にて [タイで生活]
先日、バンコクに行く用事ができて、マックのお店にいった。食べる方ではなく、パソコンの方である。
先客の西洋人が、怒りを抑えた声で、同じことを10回以上繰り返していた。
「誰か英語を話せる人と話がしたい」
対応している店員さんは英語が苦手らしく、半分おびえている。
怒鳴るよりも怒りをおさえた声の方が迫力があるのだな、と関心していると、店長らしき男の人が飛んできた。
見ているとこの人、英語がすごく流暢なんである。マシンガンの様にペラペラとアメリカンイングリッシュを話すので、私には全てを聞き取ることはできなかったが、大体の話の展開は分かった。
お客さんはようやく話の通じる相手が登場して安堵したのか、今までの怒りを全てぶつけるように激しい口調で店長さんに詰め寄った。
店長さんは、まずは一言謝ってから、お客さんの主張に殊勝に耳を傾けた。途中でお客さんに口答えを一切しない。
そしてお客さんが言いたいことを全て言い終わったのを見計らってから、真剣な顔つきで、しかし口元に穏やかな笑みを浮かべながら、店としての説明を開始した。
説明とお客さんとのやり取りに約15分。最初は激昂していたお客さんが、だんだん落ち着きを取り戻し、最後には
「さっきはあんなに怒ってごめんね」
「いやぁ、気にしないでください。また来てくださいね」
「もちろん。それじゃ。」
と、店長と友達になって機嫌よく帰って行った。
・・・このお方は、スーパー店長だ。歩くクレーム処理見本だ。見たところまだ30代のその店長さんを尊敬のまなざしで見つめてしまった。
Posted by てんも at 00時31分