2008年06月14日(土)
先生というだけで [タイで生活]
ソムタム屋さんのおばちゃんには「先生という職業は、皆から尊敬される」と言われ、娘さんを誇りに思うおばちゃんの笑顔に否定はできなかった。
それでもたまに、「先生がそんなに偉いのか」と思うことがある。
偉そうな態度の先生を見るときにもそんな風に思うけれど、それよりも疑問なのが相手が「先生」だと分かった途端に態度を豹変させる人達だ。
先日出会ったのは、自分自身も「先生」をやっている人。
その人は最初、だんなさんのことを「ノーン」と呼んだ。
ノーンは年下とか目下の人間を表す言葉。だんなさんに対する態度も、明らかに目下の者の対する態度だった。そういう性格の人なのだろう、と気にせずにいたのだが、その後突然の変化があった。
明るい笑顔で礼儀正しく挨拶をし、丁寧な口調になったのだ。
どうやら、だんなさんが「先生」である、という情報を仕入れたらしい。たったそれだけのことで、この豹変。
突然腰が低くなったその人を見ながら、その人に悪気はないと知りながらも「興ざめ」という言葉が思い浮かぶのだった。
Posted by てんも at 08時13分