2009年06月03日(水)
理想と現実 [タイで生活]
シーラチャの森の奥にあるお家に遊びに行った。
そのお家に初めて行くと、タイ人も日本人も絶賛する。
タイ人にとっては、都会から少し外れた田舎の環境の良い家。
日本人にとっては、一昔前の日本の風景を思い出すらしい。
たしかにそのお家にはモーリ果樹園の数倍の規模でバナナ、マンゴー、ドラゴンフルーツ、パパイヤその他の果樹や色とりどりの花が咲き乱れている。
まさに、リタイヤ後の大人世代になったらこんなお家に住んでフルーツや野菜を育てたい、と思わせてくれる理想のお家なのだ。
その日も、珍しい花に誘われてさっそく木陰を散歩。
すると、一瞬で蚊の大群に囲まれた。
晴れた日の昼下がり、普通ならば蚊の出ない時間帯だけれど、木が生い茂っているこの場所は気温も上がらず、蚊の群れは元気よく飛び回っていた。子連れで来ていたお友達は慌てて子どもに虫除けスプレーを塗っていたけれど、「ユンラーイ(しま蚊)は病原菌を媒体するから危険なんだよね」と顔をしかめていた。
考えてみると、ミニ果樹園があるモーリ邸も蚊が多い。
蚊以外にも、得体の知れない小さな虫、ヘビ、サソリも出る。
そうなのだ。自然と共存する生活は、結構厳しい生活だったのだ。
「家庭菜園を楽しみたい」という私の理想の生活は、「毒を持つ虫や動物との共存」という、非常に大きな課題を抱えていることに、今さらながらに気がついた。
Posted by てんも at 00時03分