2009年06月09日(火)
個人情報の取り扱い [タイで生活]
「おばあちゃん先生」と呼んでも多分失礼にはあたらない、そんなベテラン先生とお話をする機会があった。担当クラスは小学1年生。
そのベテラン先生が、教員経験何十年の中で「今年初めて」という経験をしたという。
タイの学校では、学校入学時に、生徒の住民票、親のIDカード等、個人情報が詰まった資料を大量に提出させる。
「そういう決まり」なので保護者側もそれに従っているのだが、今年、ある保護者は住民票に「個人情報保護に関する法律の条文」を添付して提出したそうだ。
ご丁寧に、個人情報の取扱注意に関する文に下線が引かれていたそうで、つまりは「個人情報を気軽に扱ってくれるな」という主張だ。
個人情報の扱いに敏感なところが、「海外帰り」的な香りが漂う。
「学校がおかしな目的に生徒の情報を利用するとでも思っているのかしら。まったく訳がわからない。こんなことは初めてよ」とおばあちゃん先生は憤慨していたけれど、日頃から個人情報の取り扱いに疑問を持っていた私は、こっそり心の中でその海外帰りらしき保護者に拍手を送った。
Posted by てんも at 00時23分