2008年08月20日(水)
決算書の暗号を解け! [読書の記録]
「それぞれの数字が表す意味を読み取れるようになりたい」と思っていたので、最初のページから引き込まれるように読んだ。
また、タイの決算書作成過程とその後の税務署とのやりとりによる決算書の内容の変化を見て、
「決算書で、企業の本当の姿はどこまで分かるのだろうか」という疑問を抱えていたのだが、
この本のおかげで、3つの財務諸表を使って企業の活動を立体的に見れば、利益を多く見せたい場合でも、少なく見せたい場合でも、その実態は明らかになることが実感できた。
ROA、EPSという言葉とその意味、求める式を知っていても、そこからその企業がどういう状態にあるのかイメージすることは、素人には難しい。
この本は、決算書の読み方のコツが具体的に紹介してあり、決算書を身近に感じられる程までに「近道」をさせてくれる。
実際の決算書を例に具体的に読み解いていき、「数字の裏にある経営者の姿が見え隠れするようになる」までに分析していく過程では、まさに「暗号を解く」気分を味わうことができる。
Posted by てんも at 13時17分