2008年12月28日(日)
クリスタル麺大発見 [タイ料理]
タイの麺屋台(クィッティアオ屋台)には、恐らく100軒に1軒、もしかするともっと少ないかもしれないけれど、とにかく非常に少ない割合で、「まぼろしの麺」を食べさせてくれる屋台が存在する。
ツルツルでプニョプニョ、お餅のような弾力の「幻の麺」を、私はその輝きから「クリスタル麺」と呼んでいる。
同じ「センヤイ」であっても、きしめんの様な柔らかい食感の麺とは明らかに異なる歯ごたえは、初めて口にする者にとって衝撃ですらある。
私がクリスタル麺に初めて出会ったのは、猿で有名なロブリの町の、何でもない食堂。旅行中にたまたま入った店である。ピカピカの麺を見て「おや?」と思ったが、そのまま口にして「・・・なんじゃこりゃ!」
モーリさんご主人(夫母)も、「この麺はうまいな〜」と目を丸くしていた。
あれ以降、同じ様なクリスタル麺には一度も出会っていなかった。ところが、意外に身近なところで発見してしまったのだ。
テイクアウトで家で食べたのだが、1袋では足りない。ちょうど外出の予定があったので、お代わりを買いに行ってしまった。おばちゃんは客が戻ってきたので少し驚いた様だが、あまりのおいしさにお代わりを買いに来たことを知って笑っていた。
「どうしてここの麺は他と違うの!?」
思わず聞かずにはいられなかった。
するとおばちゃんはにっこり笑って、
「おいしいでしょ?あそこの市場で1軒だけ、こういう麺を売っている店があるのよ。そこから仕入れているの」
と、少し遠い市場の名前を教えてくれた。
スープにも、丸ごとの白菜とトウモロコシでダシを取る等、他の屋台とは違う工夫が見られる。
2008年の10大ニュースの上位に入る出来事だった。
Posted by てんも at 00時53分