2008年12月09日(火)
脳の不思議 [タイで生活]
友達に面白い英文を見せてもらった。
文字の順序がバラバラで、本当なら読めるわけがないのに、なぜか読めてしまう、魔法の英文である。
i cdnuolt blveiee taht I cluod aulaclty uesdnatnrd waht I was rdanieg. The phaonmneal pweor of the hmuan mnid, aoccdrnig to a rscheearch at Cmabrigde Uinervtisy, it dseno't mtaetr in waht oerdr the ltteres in a wrod are, the olny iproamtnt tihng is taht the frsit and lsat ltteer be in the rghit pclae.
実は、魔法なのはこの文章ではなく、人の脳の方。
それぞれの単語の最初の文字と最後の文字だけ正しい位置に固定しておけば、中身の順番をどのように入れ替えても脳は読めてしまうらしいのだ。
日本語でも試してみた。
にんごほで たしめたら、こなんんかじ。
よそめうに なのいに なだぜか よちゃめう。
確かに読める。
目には盲点があったり見えない部分があったりするのに、「見える景色」はパノラマ状に見渡せるのは、見えない部分を脳が補っているから。
文字の認識もそれと同じことなのかもしれない。1文字ずつ順番に読むのではなく、「固まり」として認識しているから多少順番がずれても問題なく認識できるようだ。
脳は本当におもしろい。
Posted by てんも at 00時07分 パーマリンク
2008年12月08日(月)
ヤバい経済学 [読書の記録]
レヴィット先生は、人とは違う視点で物事を捉える、と評されている。
その特殊な能力を活かして、悪いやつを捕まえるのが大好きなんだそうだ。例えば、何らかの方法で自分のクラスの生徒の試験の成績を不正に底上げしているインチキ先生を見破るアルゴリズムを作った。
テストの点のデータを利用して「特定の問題の難易度、生徒が難しい問題を正解し、易しい問題を間違う頻度、一部の問題に対する答えがクラス内でどれぐらい強く相関しているかなど、必要なだけ要因を選んで影響を測り、どの先生がインチキをしていると思うか、名指ししてみせた」のだ。
レヴィット先生は、これから脱税、マネーロンダリング、テロリストを捕まえる道具を造りたいのだと言う。方法はまだ分からないけれど、「いいデータがあれば間違いなく答えは見つかると思うんだ」と語っている。
そのレヴィット先生がアメリカ教育省の「初等教育の縦断的調査」のデータを元に「親と子どもの成績の相関性」を分析している。
子どもの学校の成績と相関している要因
・親の教育水準が高い
・親の社会・経済的地位が高い
・家に本がたくさんある
相関していない要因
・家族関係が保たれている
・その子が生まれてから幼稚園に入るまで母親は仕事に就かなかった
・ほとんど毎日親が本を読んでくれる
もちろん、本の数と成績に相関性がある、ということは、本を買って子ども部屋に置いておくだけで成績向上につながる、ということではない。
「本の読み聞かせ」は子どもの成績に関係しない。親にとっては少し受け入れがたい、データが示すこの奇妙な結果を、レヴィット先生はこう分析している。
「ちょっとオーバーな言い方をすると、一つ目のリストに挙がっているのは親がどんな人かだ。二つ目のリストに挙がっているのは親が何をするかだ。」
「あなたが親として何をするかはあんまり大事じゃない。大事なのは、あなたがどんな人かなのだ。」
他にも相撲の八百長や子どもの名付け等、興味深い話題満載だった。
Posted by てんも at 00時09分 パーマリンク
2008年12月07日(日)
カプセル完成 [タイの野菜・地産地消]
先日モーリさん(夫母)が手作りしていたマルムの葉の粉末が、とうとうカプセルになった。
空のカプセルを入手してきたモーリさん、一つ一つ手作業でカプセルに詰めたらしい。2日かけて詰め込み作業を完了したらしいが、一体何個作成したのだろう。
その貴重なカプセルをお裾分けしてもらった。わざわざ遮光容器に詰められて手作りのカプセル。消化器系に効く、ということだったが、お通じも良くなるらしい。
毎食後に飲んでも良いし、強すぎる場合には1日1回でも良い、ということだった。
まずは一日1回で様子を見よう。
Posted by てんも at 00時27分 パーマリンク
2008年12月06日(土)
父の日 [タイで生活]
父の日の前日の12月4日は、国王様のお誕生日をお祝いして集まった人々の前で国王様がお言葉を述べられる。その様子はテレビの全チャンネルで中継され、国民はテレビの前で国王様のお言葉を拝聴するのだ。
特に今年は直前までデモの混乱があり、決して平穏無事とは言えない状況だっただけに、国王様がどのようなお言葉を述べられるか、人々の関心は高かった。
ところが、国王様はお祝いに訪れた人々、そしてテレビの前の国民に姿を見せなかった。シリントン王女によると、心配する様な状態ではないが、体調を崩されているということだった。
ワチラロンコン王子が簡単に、国王陛下のお誕生日をお祝いする国民に対する感謝の言葉を述べられて、特別放送自体が30分で終了してしまった。
「タイ国民の父」として慕われている国王様のお言葉のない父の日のタイは、国中に寂しさが漂っているような気がした。
Posted by てんも at 00時00分 パーマリンク
2008年12月05日(金)
医師と警察官の共通点 [タイで仕事]
翻訳の仕事をしていると、つくづく感じることがある。
医師と警察官の共通点である。
それは、「それはそれは見事な達筆」。
達筆を通り越して解読不可能な場合も多い。
困ったことに、2つの職業とも手書きで重要書類を作成する機会がある。しかも、頻繁に。
医師ならば、その代表的な物に診断証明書がある。
警察官ならば、その代表的なものに調書がある。
それらの重要書類を発行する際、彼らはその書類が後から他人に読まれるということを少しでも意識しているのだろうか。
自分が手書きで作成した書類が、保険請求その他の手続きのために外国語に翻訳されることがあるのを知っているだろうか。
英語かタイ語かの区別すらつかない手書き文章を前に、毎回悶絶するスタッフ。おかげでその手書き文章解読能力は、すでに超能力の域に達している。
「全国手書き文字解読コンテスト」というものがあれば、上位入賞間違いなしである。この特技、何か他のことに活かせないものだろうか。
Posted by てんも at 00時01分 パーマリンク
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