2008年12月03日(水)
また間違えた [タイで生活]
毎年のことなのだけれど、タイの乾期は「寒くてタイル張りの床の上を素足で歩けない」状態にまで冷えないと、終わらないのであった。
私は毎年「今年の乾期はそれほど寒くならなかった」と乾期の終わりを早々に決めつけ、後で本物の乾期の到来に驚いている。何しろ年に数日のことなので、毎年驚いて翌年にもまた驚いてしまう。全く学習していない。
と言うわけで、先日「また来年!」と別れを告げたはずの乾期が戻ってきた。日本で調達したフリースが役立つ日が来たのだ。
昼間は気温があがる東部と違い、北部は昼間も朝の寒い温度が続くのだとか。ブルブル。
この寒さが数日続いた後には本物の乾期の終わり。気温は次第に暖かくなる。
Posted by てんも at 00時10分 パーマリンク
2008年12月02日(火)
ニコニコの夜空 [アメージングタイランド]
仕事を終えて、オフィスの前で明るく輝く星が目に入った。
宵の明星はいつも一つだけ輝くのに、昨日のは輝く星が二つ並んでいた。後で調べたところによると、左側が金星、右側が木星ということだった。
その下にはお月様。
まるで夜空がニッカリ笑っているようだ。
くったくのない笑顔。
夜空の笑顔を見るのははじめてで、ホッとする一時だった。
Posted by てんも at 00時03分 パーマリンク
2008年12月01日(月)
作文のルール [タイで生活]
最近本を読んでいると気になることがある。
企画ものの雑誌の場合、誤字、脱字が目立つ。
これは80対20の法則で、細部にこだわりすぎず、スピードと量を優先させた結果なのかもしれない。
書籍では、小学生の時に「作文のルール」として教わったことが守られていないことがある。
例えば先日の「経済学思考の技術」。
内容は非常に良かったのだが、文頭に小さい「ッ」や「ょ」が来ていることが気になった。恐らく著者の方はパソコンで原稿を作成されているのだろうから、これらの書式については編集者側が編集の段階でいくらでも行頭禁則を設定できると思うのだが。
横書きだから気にしないのか、それとも最近はあまりこういうルールは気にされなくなっているのだろうか。
誤字・脱字で本の価値が落ちるとは思わないけれど、「職人の仕事」にロマンを感じる私としは、最後の瞬間まで気を抜かずに真剣勝負で校正をする、そんな「本作り」も滅びないで欲しいと思ったりもする。
Posted by てんも at 00時51分 パーマリンク
2008年11月30日(日)
最高のテキスト到着 [タイで生活]
先週末に日本から送ってもらった荷物が、無事タイに到着した。
EMSで送ったのだから約1週間で手元に届くのは当たり前である。
しかし、「当たり前のことが当たり前でなくなることがある」という事件がバンコクで発生している。空港の閉鎖である。
正直、この荷物のことはほとんどあきらめていた。いくらEMSで送ったといっても、通関手続きがされずに空港に山積みにされた20,000個を超えるという荷物に紛れてしまっては、手元に届くのがいつになるのか分からないし、もしかして行方不明になってしまう可能性だってありそうな気がしたのだ。
騒ぎが収束してから再注文するしかないか、と観念していたのだが、思いがけず無事に到着した。恐らくギリギリのタイミングで空港から運び出されたのだろう。
とおるテキスト(工業簿記・原価計算)。
さっそく中身を確認すると、評判通り非常に分かりやすく、かなりの手応えがある。
どうやら、最高のテキストに出会えたようだ。
Posted by てんも at 00時15分 パーマリンク
2008年11月29日(土)
経済学思考の技術 [読書の記録]
統計的なデータを用いて議論をする際に注意が必要なのが、因果・相関の区別の難しさ。単なる同時発生傾向である「相関関係」に引きずられることなく、原因と結果の「因果関係」を掘り起こしていかなくてはならない。このために必要となるのが、「論理的関係を考える」ということ。
この本では、論理の基本を理解するために、以下の解説から入っている。
・演繹法と帰納法
・三段論法で誤った推論を確認する
・必要条件と十分条件
・逆・裏・対偶
・背理法
その後「経済学の基本設定」「現実経済を理解するための経済理論」「データと理論の合わせ技」「経済学思考の基本ルール10」と続き、最後に本書で身につけた技術を活かして現実の経済政策を考える「日本経済への処方箋」で締めくくられている。
必要条件と十分条件は、分かっていたつもりだけれど、実は正確に理解してはいなかったことに気づかされた。
例えば、
(前提A)すべての費用削減は利益率を向上させる
(前提B)すべての株価上昇は利益率向上により生じる
→(結論)すべての費用削減は株価上昇に結びつく
この推論に穴があることは必要条件と十分条件を区別していれば見破ることができる。
データを使って考える。推論をデータで検証する。そういう姿勢を身につけるために大切なことを教えてくれる本だ。
まずはこの本を、何度も繰り返し読もうと思う。
Posted by てんも at 00時07分 パーマリンク
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