2006年09月01日(金)
危ないファックス [タイで生活]
ファックスを送ってくるときに、わざわざ相手が受話器を取るまで送信しない人がいる。
そして受話器を取ると「ファックスを送るので受信ボタンを押してください」と言う。
どうも、受け取る側が信号を出さないと送信できない機種があるらしいのだ。
スタッフがいちいち対応しなければならないのを見て、自動で受信できるファックスなのに、なぜ先に受話器を取らないといけないのだろうな、と疑問に思っていた。
ところが先日、やはりこのスタイルの方が安心なのかもしれない、と思わされる出来事が発生した。銀行から身に覚えのない契約書がファックスされてきたのだ。
よく見るとあて先が違っている。間違いファックスである。
押し間違えた番号がたまたまファックス専用として使っている番号だったので受信してしまったのだ。
ファックスを送信した担当者はミスに気づいていないだろう。契約書を眺めながら「怖いことだなー」と思った。
会社の情報が全て掲載されている、極秘扱いの資料である。
こんな資料を気軽にファックスで送信すること自体問題だけれど、それをさらに間違えて別の会社にファックスしてしまうのだから最悪である。
そういえば、たまにファックスを送ったはずの相手から「届いていない」と言われたり、届いていないファックスを「送った」と言われることがあるのだけれど、それについては「たまに発生する困った出来事」程度にしか考えていなかった。
タイでは、郵便物もメールもファックスも「無事に届かない可能性」があるので、そういう状態に慣れてしまって未着ファックスについてもあまり深刻に考えたことがなかったのだ。
でももしかすると、未着ファックスのうちのいくつかは誤って他の会社に送信されているのかもしれない。
自動で送信するのではなく、相手の会社名を確かめてから送信ボタンを押す、一見効率の悪い方法に見えるけれど実は間違いファックスを防ぐ良い方法なのかもしれない。
Posted by てんも at 10時29分