2006年09月19日(火)
空飛ぶインターおばあちゃん [アメージングタイランド]
タイではインターナショナルを縮めて「インター」ということが多い。「国際的」とか「国際派」という意味。褒め言葉である。
時間がない時に利用するカオ・マン・ガイ屋さんのおばあちゃんが「インターおばあちゃん」だという衝撃の事実を知ったのはつい最近のこと。
いつも店を手伝ってにこやかな笑顔を見せてくれるおばあちゃんの姿が見えないので不思議に思ってご主人に聞いてみた。
「おばあちゃんは?」
「あー、オーストラリアに行った」
へ?オーストラリア??観光旅行かな、おばあちゃん、なかなかやるな。70歳は余裕で超えているだろうに、元気だなー。
「パスポートの用意とかビザの用意とか、大変だったでしょ」
ご主人は「なんのなんの」と顔を振って教えてくれた。
「あのおばあさんはパスポートはもちろん、オーストラリアの滞在ビザも持っているんだよ。若いころはずっと向こうにいたんだから」
「ええー!!」
「今回もさっさと荷造りをして空港まで行っちゃったよ。僕の妹が向こうの人と結婚して出産したから手伝いに行ったんだ」
「オーストラリアまで一人で行っちゃったの?」
「もちろん」
「おばあちゃん、英語は?」
「もちろん。ペラペラだよ。何しろ向こうに住んでいたからね」
「す、すごい・・・」
タイの海辺の田舎町のカオ・マン・ガイ屋さんのおばあちゃんが英語ペラペラで一人で飛行機に乗ってオーストラリアに行ってしまうインターなおばあちゃんだったなんて、誰が想像できただろう。
だいたい、いつも典型的なタイスタイルのおばあちゃんルックで、体の大きさよりもさらに大きいゆったりめの服を着ているあのおばあちゃんが、飛行機に乗る姿が想像できない。まさかサンダル履きで飛行機に乗ってはいないと思うけれど。
おばあちゃんが帰って来たら、オーストラリアの話を聞かせてもらおう。今からおばあちゃんの帰りが楽しみで仕方ない。
Posted by てんも at 10時26分 パーマリンク
2006年09月18日(月)
褒められることの効用 [タイで生活]
日本から来たお客さんが任天堂DSを持ってきてくれた。
「探しているけれどなかなか買えない」と言ったら、わざわざ買ってきてくれたのだ。
それでようやく脳を鍛えるゲームができるようになった。
このゲームをやってみて感じたのが、褒められることの効用。ゲームの進行役で出てくる先生のアニメーションが、いちいち大げさな表情で褒めてくれるのだ。
「毎日がんばっていますね!」
「すばらしい向上です!感激しました!!」
些細なことだけれど、それがすごく嬉しいのだ。
褒められると、よーし、またがんばろう!という気持ちになる。自分や他人を上手に褒めることでその気にさせるという技は対象が何歳になっても有効だと実感した。
Posted by てんも at 11時59分 パーマリンク
2006年09月17日(日)
額縁屋 [タイで生活]
タイのちょっとした商店街に必ずあるのが、額縁屋。
写真を入れる額縁をオーダーメードで作ってくれるお店。
こんなにたくさんのお店があるということは、それなりの需要があるということ??
オーダーメードで作るといっても、写真のサイズは限られているから小売店で既製の写真立てを買っても良いと思うのだけれど、素材や色を自分で指定できるのが魅力的なんだろうか。
似顔絵や風景画などの絵も販売しているところもあるけれど純粋に額縁だけを作っている店も多くある。
裏側にガムテープをべったり貼って固定してあるから使いまわしできない。だから一人のお客が何度も買いに来るということなのだろうか??私にとって謎の多い業界なんである。
Posted by てんも at 08時22分 パーマリンク
2006年09月16日(土)
タイの犬と鶏の骨 [アメージングタイランド]
昼食にチキンを食べたら骨付きだったので骨が残った。
迷いもなく骨を集めてオフィスの番犬代わりの犬にご提供。
すごい勢いでバリバリを骨を砕いていく姿を見ながら思った。
子供の頃から両親に何度も「犬に鶏の骨をあげてはだめ」と言われてきたのに、あれは一体なんだったのか。
鶏の骨は、割れるときに縦に割れるから、犬の喉に突き刺さる。だから、ケンタッキーフライドチキンの骨も犬にはあげてはいけない。
この言葉を信じて大人になったのに、タイに来てみたら夕食の残り物の骨を犬が食べている。
慌ててププー(義父)に言った。
「犬に鶏の骨を食べさせてはいけません。骨が喉にささって危険です」
ププーは微笑みながら言った。
「大丈夫。タイの犬は丈夫だから」
・・・そんな問題か?
ハラハラしながら犬を見守ってみたけれど、チキンの骨をバリバリ噛み砕いてペロリと平らげると、満足気に寝てしまった。
あれ以来、恐る恐る骨を食べさせてきたが、犬はなんともない。最近では犬用の残飯に骨を混ぜることは私にとって普通のことになってしまった。
タイの犬は本当に丈夫だなぁ。
Posted by てんも at 14時59分 パーマリンク
2006年09月15日(金)
配達を忘れられた店 [タイで生活]
近所のカオマンガイ屋さんは、丁寧な仕事をする。
別の言い方をすれば作業が遅い。
近くにあるので昼食の時間があまり取れないときなどに利用するのだけれど、注文してから10分は待たされる。
一品料理屋のいいところは「早い」「安い」「うまい」だと思う。なのにこの店は重要ポイントである「早い」が抜けているのだ。
開店当初は慣れていないから時間がかかるのだと思っていた。
でもあれからはや8年。相変わらず遅いところを見るとこれがこの店のペースなんだろう。
しかも昼過ぎには売り切れるように仕込んでいるので、1時近くに行くと余った素材を寄せ集めて作ってくれる。ご主人いわく、一人で店をやっているので販売終了後の皿洗いだけでも大変なのだとか。だから小さな店なのに大胆にも販売数を制限しているのだ。
こんな力の抜けた商売の仕方だとつぶれてしまいそうだけれど、なぜか常連さんだけが集まる店として長く続いている。
この店にはもう一つ特徴があって、ジュース類を置いていないのだ。私は水があれば満足だけれど、食事時にはジュースを飲みたいタイ人もかなり多い。
「オレンジジュース」
「ペプシ」
お客さんに注文されるたびにご主人は答える。
「まだ配達に来ないんだよねー」
客は仕方なく水を飲む。
隣は雑貨屋でジュースを置いているのだけれど、ご主人と雑貨屋の仲が悪いらしく、出前を頼むこともできない。
コカコーラやペプシを積んだトラックはよく見かけるのに、なぜこの店には商品を届けないのだろう。そしてなぜご主人は電話で催促するなりして、店に届けさせないのだろう。
それでもちゃんとお客さんが来るこの店には不思議な魅力があるのかもしれない。
Posted by てんも at 10時55分 パーマリンク
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