2006年09月08日(金)
戻ってきた荷物 [タイで生活]
ピンクのはがきが来ると嬉しい。郵便局からの「荷物を受け取りに来なさい」通知だからだ。誰かが送ってくれた荷物が届いた、ということ。
しかし、今回のは違った。「荷物が戻ってきたから取りに来い」と書いてある。まさか2週間前に送った荷物が・・・と目の前が真っ暗になりながら郵便局に行くと、イヤな予感が的中して、そろそろ到着する頃だな、と思っていた荷物が変わり果てた姿で現れた。
中身の缶詰から液体が漏れて、それで荷物のダンボールの底が抜けてしまったのだ。中身がボロボロと出てきて、それでこの状態では発送できない、と送り返されてきたらしい。
受け付けてくれたおじさんが言う。
「荷物の中に液体状の物を入れてはいけないのに、入れたね」
缶詰は液体状の物体というより、乾物の部類に入るのではないのか。しっかりパックしたにも関わらず缶詰が破裂するほどの衝撃が加わったというのは一体どういう取り扱いをしているのか。
しかしおじさんは私の質問を無視してこう言った。
「われわれは客の依頼を受けて国際郵便組織と客の間の連絡係をしているだけだ。われわれに荷物を届ける責任はない。国際郵便組織が受け取りを拒否した荷物は送ることができない。」
正直、困ったなー、と思った。「ただの連絡係である」とか、こういう訳の分からないことを言う人と話をしても平行線をたどるだけで良い結論は出ない。
でもここでさらに1000バーツを超えるお金を支払うことには納得できない。輸送中の事故で荷物が戻ってきた時に返金はされないのか、再びパックしたものを送ることはできないのか、無理を承知でしばらくねばっていると、おじさんの上司が出てきた。
ビニール袋に入った荷物を見ると「ジャックポットだね」という。つまり、普段起こり得ないことが起こった、という意味。
そして、まだタイ国を出ていないので使用した伝票は再利用が可能だと言い、追加料金なしで再び荷物を送ることを了承してくれた。そして荷物の再パックの手伝いもしてくれた。良い人だ。
そんなこんなで、そろそろ日本に到着するだろうと思っていた荷物はスタート地点に戻ってきてしまった。今度は無事に届きますように。
Posted by てんも at 07時43分