2008年05月31日(土)
冷蔵庫で食品を腐らす日本人 [読書の記録]
魚柄仁之助さんは大好きなのに、去年新刊本が出ていたことを全く知らなかった。
新刊情報はいろいろな形で入手するようにしているのに、全てを網羅する訳にはいかないのだと実感。
でもとにかくこうやって入手できたのだから良いとしよう。
これはカラフルな写真入の料理本ではない。文庫本である。
でも、書かれている文章だけで、料理の姿が目に浮かぶし、さっそく作ってみたくなる。そういう意味では「聡明な女は料理がうまい」に近いかもしれない。
先日「100歳まで元気に生きる!」で、沖縄の激変を知っただけに「日本の食文化激変の50年史」という副題のついたこの本も興味深かった。
食文化の歴史以外にも、冷蔵庫で食品を腐らせないための保存の知恵が盛りだくさん。例えば、りんごがたくさんある。このままだと傷みそう。どうするか?
よそ様にお裾分けをする、ひたすら食べる、それでも残りそう。そこで・・・、ジュースにしたり、シロップ煮にして冷凍する手もあるけれど、最もエネルギーをかけずに保存食とする方法が「輪切りりんごの干物」
丸ごとりんごの芯を抜き、そのりんごを1センチの厚さの輪切りにする。ドーナツ状になった輪切りりんごの穴に細い棒を通し、天日で干す。これでパリパリの干しりんごの出来上がり。保存性のいいドライフルーツになるのだそうだ。
他にも、太陽まかせの干物術がいろいろ載っている。魚、肉、野菜、キノコ、米、パン。
ギラギラ太陽のタイで試してみたい術ばかりで、しばらく物干し台には洋服とならんで食べ物がぶら下がりそうである。
Posted by てんも at 00時26分