2006年06月01日(木)
ビジネスという不思議な生き物 [タイで仕事]
タイの日系企業で働いていたときに良く感じたのは、大きな会社の舵取りの難しさ。
私が働いていた会社は、ピーク時には1000人を超える人がラインに入ってモノを作っていた。
会社全体が大きな軍艦のようで、慣例を変えることが難しく、従業員に会社のメッセージが正確に伝わらないという悩みを抱えていた。
トップの人にとっては、会社の進行方向をほんの少し変えることでさえ、一苦労だったのだ。
独立して自分で会社を始めてからは、状況が180度変わった。
特に創生期の会社、ビジネスというのは、生き物のように、ほんの少し、すこーしずつ、その姿を変えていくようだ。
その中にいて舵を取っているとなかなか分からないのだけれど、目的地をイメージして、少しずつでもそれに近づくような道を選択し続けていくことで、それまでの自分の行動のいろいろなポイントが共鳴して、大きなうねりになっていく。
それは自分ひとりでは起こすことのできないうねりで、
そしてまた自分ひとりでは止めることもできないうねり。
ビジネスの形態が変化したり、ビジネスに関わる人が変化したり、時にはビジネスの目的地さえ変化して、その全ての要素が影響しあって、また新たな動きを生み出す。
人間や動物に命があるように、ビジネスにも命・魂があるような気がする。
今日はそんなビジネスの魂に少し触れることができた、そんな日だった。
なんだか妙に抽象的になってしまったけれど、確かに私は触れたのだ。
Posted by てんも at 00時34分