2006年06月14日(水)
警備員のおじちゃん、再び [タイで仕事]
警備員にも配属場所によっていろいろな種類の仕事がある。
建物の正門に配属される場合、駐車カードを配ったり、相手の身分証と引き換えに入構証を配布したり、トランクの中身を確認したり。頻繁に出入りのある場所の場合、基本的にずっと立ちっぱなしである。
建物の入り口に配属される場合、出入りする人の身分証の確認を行う。基本的に椅子に座っている。食事したり、ラジオを聴いたり、見回り兼散歩をしたり、寝ていることも多い。
そして、われらが警備員のおじちゃんは、建物の入り口に配属された組。
どこからか椅子を用意してきて座っていれば、それでOKな仕事。実際に前任者はそうしていた。一日中椅子に座ってボーっとしていた。
しかし、このおじちゃんは違うのだ。
誰かが大きな荷物を抱えていれば率先して持ってくれるし、建物の前に車が停まれば交通整理もしてくれる。
いつも笑顔で挨拶してくれる。
これだけだって素晴らしいのに、このおじちゃんの偉いところは向上心も持っているところ。
学生さんが大勢来る時期になると、道案内係まで引き受ける。
そして、自分が分からない建物があると、すかさず通りがかりの顔見知りの先生に聞く。
「アジャーン カップ。○×研究所というのは、どこにあるのですか?」
「それなら、あそこの建物の奥を入ったところにありますよ」
「ありがとうございます。これで学生さんに道を教えてあげることができます」
総合大学には、いろんな名前の部屋があり、複雑なんだけれど、おじさんは毎日新しい建物の名前を吸収している。
そして、にこやかに学生さんたちに道案内している。
「あそこの建物の奥を入ったところですよ」
おじちゃん最高である。いつまでも、元気に仕事を続けて欲しい。
Posted by てんも at 12時35分