2006年06月27日(火)
3ヶ国語で話す人たち [タイで生活]
先日、オフィスにちょっと変わった二人組が現れた。
二人ともタイ人で、20代前半の可愛いカップル。新婚ほやほや。
この二人、さわやかでほほえましいカップルなんだけど、変わってる。
何が変わっているかというと、二人の話す言葉がタイ語じゃない。
ベースとなるタイ語に、日本語と英語が混じるのだ。
二人で話すときはもちろんそうだし、
「そうですよね?」
と私に会話が振られるときも、タイ語+日本語+英語。
もう、それが二人の間で当たり前になっているらしく、二人は平気。でも私は二人の会話を聞いているとめまいがした。
だから聞いてみた。
「いつもそうやって3ヶ国語で話してるの?」
「はい。ついつい。その時に一番感情を表せる言葉になります。」
彼は、日本に10年以上の留学経験があり、彼女は幼少からシンガポールで英語を使って生活し、その後日本で日本語を覚えた。
彼らの言葉には、すごくうなずけた。
「その言語のその言葉」でないとあらわせない感情が確かにある。その言葉を知るまでは特に不自由を感じなかったけれど、知ってしまったら、自分の母国語にその言葉がないことをとても不自由に感じてしまうのだ。
ちなみに、彼らは喧嘩をすると、大声で英語で怒鳴りあうと言う。英語は怒りを表現するのに便利な言葉らしい。
自由に3ヶ国語を操る二人を見て、すごいなーと感心するとともに、これはすでに彼らにとっての「一つの言語」となっているのだな、と感じた。
3ヶ国語をミックスした、彼らのオリジナル言語である。
10月に出産予定の彼らのベビーも、このオリジナル言語を操るようになるのだろうか。
「パー・テンモ」としては、それが楽しみで仕方ない。
Posted by てんも at 10時31分