2006年08月11日(金)
お盆前ラッシュというのがあるらしい [タイで仕事]
どの業界にもあるのかもしれないけれど、翻訳業界にはお盆前ラッシュというのがある、と日本の翻訳者さんに教えてもらった。たしかにこの時期は毎年忙しい。ありがたいことだ。
あまりに忙しくて昨日はトラブル発生。売れっ子翻訳者が仕事の一つを完全に忘れていたのだ。普通ならあり得ないミスだけれど、あり得ないことが起こるのがこの世の常。クライアントへの納期は翌日。納品前にはレイアウト作業も控えている。一日で間に合うか?
間に合うな、と私は判断した。彼ならば大丈夫。
「間に合う・・・かなぁ」と不安そうな声の翻訳者。
「大丈夫でしょうか」と心配そうなスタッフ。
「大丈夫だよ。彼なら間に合う」と私。
案の定、今日の朝に翻訳が完成。彼はきっと徹夜に近い作業をしたと思う。それでも仕上げてくれる、その責任感が嬉しい。
そして彼の翻訳を校正。才能のある人の翻訳文を読むといつもゾクゾクする。ここまで的確に翻訳ができるものか、と感嘆しながらチェックを進める。やはり彼は天才だ。
もともとは自分のポカミスが引き起こした事態なので自業自得とはいえ、寝不足でフラフラになりながら今日一日を過ごしているであろう彼のことを思うと、おかしくてつい笑ってしまう。そして同時に心がほんわかあったかくなる、そんな一日だった。
Posted by てんも at 00時51分