2006年08月12日(土)
特殊技能を持つ人々 [タイで生活]
仕立て屋のお姉さんピー・ゴップは、洋服を作る全ての工程を自分一人で行っているという。
誰かお手伝いを探すことは考えないの?
と聞くと、
一度雇ったことがあるけれど仕事が雑で、結局自分でやり直さなければならなかったので、それ以来自分一人でやっているのだという。
お客さんも丁寧に仕上げてもらいたいから喜んで待ってくれるのだという。
おいしいシフォンケーキを作るパン屋さんは、お手伝いの人を雇ってもなかなか長続きする人がいなくて大変だと言っていた。支店を増やしたいけれど、任せられる人がいないのだそうだ。
どこの仕事もみな「人」の問題で頭を悩ませていた。
自分の技能をマニュアル化して人に伝え、同レベルの作品を生み出せるようなシステムを作ることはものすごく難しいことだと思う。
特に職人的な技が必要とされる専門職ほど、ビジネスの規模を広げていくのは難しい。
ビジネスの規模を広げることを望まず、自分の責任の範囲でこなせる仕事量で質を維持し続けることを目指す人もいる。
職人的な「技」の質とビジネスの規模は常に反比例するのだろうか?それともうまくシステムを作ることができさえすれば、どんな技でも再現できるのだろうか?
そんなことを最近考えている。
Posted by てんも at 23時17分 パーマリンク
2006年08月11日(金)
お盆前ラッシュというのがあるらしい [タイで仕事]
どの業界にもあるのかもしれないけれど、翻訳業界にはお盆前ラッシュというのがある、と日本の翻訳者さんに教えてもらった。たしかにこの時期は毎年忙しい。ありがたいことだ。
あまりに忙しくて昨日はトラブル発生。売れっ子翻訳者が仕事の一つを完全に忘れていたのだ。普通ならあり得ないミスだけれど、あり得ないことが起こるのがこの世の常。クライアントへの納期は翌日。納品前にはレイアウト作業も控えている。一日で間に合うか?
間に合うな、と私は判断した。彼ならば大丈夫。
「間に合う・・・かなぁ」と不安そうな声の翻訳者。
「大丈夫でしょうか」と心配そうなスタッフ。
「大丈夫だよ。彼なら間に合う」と私。
案の定、今日の朝に翻訳が完成。彼はきっと徹夜に近い作業をしたと思う。それでも仕上げてくれる、その責任感が嬉しい。
そして彼の翻訳を校正。才能のある人の翻訳文を読むといつもゾクゾクする。ここまで的確に翻訳ができるものか、と感嘆しながらチェックを進める。やはり彼は天才だ。
もともとは自分のポカミスが引き起こした事態なので自業自得とはいえ、寝不足でフラフラになりながら今日一日を過ごしているであろう彼のことを思うと、おかしくてつい笑ってしまう。そして同時に心がほんわかあったかくなる、そんな一日だった。
Posted by てんも at 00時51分 パーマリンク
2006年08月10日(木)
せまり来る魅惑のマック [タイで生活]
マクドナルドの話ではなく、MACの話。
正直、良いとも悪いとも思っていなかったけれど、マックユーザーの「I love マック!!やはりapple製品が一番!」という情熱が暑苦しくて、近寄りがたい雰囲気を感じていた。
我が家に1台目のマックがやってきたときも、いかにもデザイン性に優れていますという過剰なまでのアイコンのかわいらしさやいちいちアニメチックな画面の動きが鼻について、天邪鬼な私は「フン」と思っていた。
でも最近、仕事でも使うことが多くなって、少しずつマックに愛着を感じ始めている自分がいる。
これはやはり、マック好きなぷーちゃんの陰謀だろうか。
家にもマック雑誌。職場にもマック雑誌。
何気に読んでいるうちに洗脳されてきた気がする。
このままマックワールドに足を踏み入れていいのだろうか?ちょっと戸惑う梅雨空の朝である。
Posted by てんも at 10時25分 パーマリンク
2006年08月09日(水)
秘密計画進行中だったのだ [タイで生活]
気に入った服があってもサイズが合わなくてあきらめた、そういう経験をするたびに、これを自分のサイズで作ってもらえばいいんだけど、と思っていた。
タイには多くの仕立て屋さんがあるけれど、作り手の趣味が作品に反映されるので、「なんか違う」というデザインが出来上がってきたりして、お気に入りのお店は探せないでいた。
今思うとモーリさんに勧めてもらったお店は年配の女性がやっていて、服のデザインも年配の女性向けの物が多かったからかもしれない。
ところが先日、友人がとても可愛い服を着ていたので
「ナーラック・ジャンルーイ」
と褒めたら、なんとこれがオーダーメードだという。
しかも、デザインは仕立て屋さんが勝手に考えてくれたという。まさに、私が捜し求めていた仕立て屋さんではないか。その場で電話番号を聞いて連絡をしてみたら、自宅まで寸法を測りに来てくれ、さらに仕上がった服も自宅まで届けてくれるという。
これ以上素敵な仕立て屋さんがいるだろうか。
さっそく布市場で好きな柄の布を仕入れ、仕立て屋さんに自宅に来てもらった。私と同年代の仕立て屋さんである。寸法を測り、日本の雑誌を見せながら
「こういうのが欲しいの」
と相談すると、「日本の服は可愛いねー」と言いながら、すらすらとデザイン画を書いてくれる。
「こういうのもいいよ」
「こういうのはどう?」
と、次々にアイディアが出て、瞬く間に4着分のデザインが決定。
半月の1着のペースで届けてくれるという、今日はその最初の日だった。自分の体に合わせて作られた服を着るというのはとても贅沢な気持ち。しかも一着600B。布代と合わせても、既製品を買うのと変わらない値段だった。
Posted by てんも at 03時16分 パーマリンク
2006年08月08日(火)
テイクアウト用調味料の変化 [タイ料理]
タイの屋台では売っている全ての商品が持ち帰りできるようになっている。
ラーメンも、ビニール袋に入れてお持ち帰り。スープは分けて入れることもできるし、麺と一緒に入れてもらうこともできる。
その時に一緒に入れてくれるのが、砂糖、唐辛子、お酢などの調味料セット。
小さな袋に入れて輪ゴムで縛ったものを入れてくれる。
ところが最近、その砂糖と唐辛子に小分けパックが登場してあっという間にあちこちの屋台で利用されるようになった。
わざわざ手で小袋に詰める必要がないので便利らしい。
インスタントラーメンの調味料みたいだな、と思っていたら、ついに小分けナムプラーまで登場した。
チャーハンなどのご飯ものをテイクアウトした時についてきたのが写真の唐辛子入りナムプラー。
これ、日本へのお土産にもいいかも。
Posted by てんも at 10時28分 パーマリンク
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