2006年08月25日(金)
子供と親の関係 [タイで生活]
先日モーリさんが1冊の本を薦めてくれた。
「とても良い本だからぜひ読みなさい」
と言う。
いつか読もうと思いつつ
「はーい」
といい加減に返事をしたら、きっと読まないだろうと思ったらしい。(鋭い勘である)その場で本の概要を説明してくれた。
母親は何人もの子供を育て面倒を見ることができるのに、何人もいる子供達は自分達が大きくなってからたった一人の母親の面倒さえ見ることができない。
という内容だった。
たしかにそうだな、と考えさせられる話だった。
モーリさんもおばあちゃんの面倒を見ていた。近所の学校で教員の仕事を続けながら昼休みには家に戻りおばあちゃんにお昼を食べさせるという生活を長年の間続け、最後を看取った。
友人のお母さんの話も私にはとても驚きだった。
友人は5人兄弟の末っ子に生まれた。その友人が小さい頃にお父さんが亡くなった。その後お母さんは一人で子供達を育て、さらに夫の父親、友人にとっては祖父にあたる人を家に呼び、実の親のように面倒を見て最後を看取った。
このお母さんは自分の子供のほかにも親戚の子供やら孫やらも面倒を見る子育てのプロで、優しく包容力のある人。今はもちろん子供や孫に大切にされている。
本当に何で、人は自分の子供ならお風呂も食事も喜んで世話をするのに、年老いた親世代の世話はあまり喜んでできないのだろう。
私も、モーリさんや友人のお母さんのように包容力のある人になりたい。
Posted by てんも at 10時54分