2006年04月07日(金)
年をとったときに頼りになるのは [タイで生活]
実は現在日本に潜伏中である。
仕事で単身やってきたので、短期間の滞在。もうすぐタイに戻る。
海外で生活していると、心の片隅で気になるのが、自分の「帰る場所」のこと。
いつかは親もいなくなり、実家がなくなったり、実家には兄弟姉妹の家族が住むようになると、「帰る場所」がなくなるのではないか。
自分の帰る先であった場所が、自分にとってあまりなじみのない場所に変わっていってしまう。
自分の国に帰るのに、どこか「お客さん」の立場としてホテルに宿泊するようになるのかもしれない。
帰る場所を失う恐怖。
もちろん、日本国内にいても同じ気持ちを持つと思うけれど、海外にいると、帰る場所を失うということはことさらに寂しいことに思える。
今回短期間の滞在であることもあって、実家には泊まらなかった。友人宅に泊めていただいた。
「鍵も用意しておくから、いつでも帰ってきてね」と言ってくれた友人の言葉がどれほどありがたかったか。
あらかじめ帰国を伝えておいた数人の友人からは立て続けに、食事のお誘いをいただいた。帰る場所を失う恐怖を抱えていた私にとって、このお誘いは心強く、嬉しいものだった。
結局のところ、離れて暮らしながらも、人生を励ましあって一緒に歩んでいけるのは同世代の友人かもしれない。
友達のありがたさを実感した短い帰国だった。
Posted by てんも at 00時00分