2007年12月04日(火)
卒業式 [タイで生活]
道が非常に混んでいると思ったら、近所の大学の卒業式の【予行演習】の日だった。卒業式はタイの20代の若者にとっておそらくそれまでの人生で最大の晴れ舞台じゃないかと思う。
王室の方から直接手渡していただく卒業証書、一人一人の受け取る瞬間をプロカメラマンが写した記念写真は、一生の宝物になる。モーリさん(夫母)宅にも、まだ若かりし頃のモーリさんの晴れやかな笑顔を写す写真が飾ってある。
王室の方にわざわざお越しいただき、恐れ多くも手渡ししていただくのであるから、受け取る側と大学側の準備も相当気合が入る。失礼があっては許されないのだ。そのため、本番の直前には約1週間かけて、予行演習が実施される。もちろん、すでに就職して会社勤めをしている卒業生達は会社を休んで予行演習に参加する。
予行演習には「ソーム・ヨイ」と呼ばれる学生服で実施される少し気楽な練習と、「ソーム・ヤイ」と呼ばれる本番さながらの衣装、髪型で臨む大仕事の練習の2種類がある。
ソーム・ヤイの日は、わざわざ美容室で髪の毛をセットしてもらい、卒業式用の衣装を着るので、この日に記念撮影を済ませてしまう人もいる。なにしろ卒業式当日は卒業生の親戚が大集合するので、会場は非常に混みあう。
会場近くの沿道には、お祝いの花が並ぶ。業者さんは道端にテントを張って泊り込み体制である。おそらく、国中の卒業式を回っているのだろう。周辺一帯が華やかな雰囲気に包まれる。
Posted by てんも at 00時50分