タイ語翻訳者がのぞいたタイランド

タイ在住のタイ語翻訳者がのぞいたアメージングタイランド、タイの楽しいニュースをお届け

2007年12月15日(土)

脳が冴える15の習慣 [読書の記録]

脳が冴える15の習慣―¥記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)

脳が冴える15の習慣―¥記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)

現代人を取り巻く環境の中で、10年前と今とでもっとも変わったことは何か。
その最大の一つは「小さな平面を見ている時間が長くなった」ということだという。

ここですでにギクリ。

仕事とはいえ、一日中パソコンの前に座っている自覚がある私には、非常に気になる情報満載だった。

「長時間パソコンに向かって作業をしたり、何時間も続けてテレビを見たりした後、外にでてみると、周囲の風景がガチャガチャと雑然として見えてしまい、情報がうまく取れない不安を感じる。
これは、長時間画面に集中していたために、その角度、距離感から、視覚的注意の向け方が変わりにくくなっているためだと考えられます。」

たしかに、外出時に遠近感がうまくつかめずフラフラすることがよくある。

「このこと事態は一時的な現象で、脳機能の低下とは関係ありません。ところが、目を動かさない時間があまりにも長い生活を毎日、何ヶ月も続けてしまうと、簡単には戻らなくなるということが起こり得ます。」

さらにギクリ。これは大問題である。自覚症状があるだけに、なんとかしなければ。解決策は目のフォーカス機能を使うことだという。
意識して思い切り遠くを眺める、思い切り小さな世界に焦点を合わせる。そうやってダイナミックに目を動かしていると、脳のフォーメーションもダイナミックに切り替わり、思考に柔軟さが出てくるという。

たしかに、遠くを見るだけでも脳を内側からマッサージされているような心地よさを感じる。目を動かすことを心がけようと思う。

Posted by てんも at 00時42分   パーマリンク

2007年12月14日(金)

財務3表一体理解法 [読書の記録]

決算書がスラスラわかる 財務3表¥一体理解法 (朝日新書 44) (朝日新書 44)

決算書がスラスラわかる 財務3表¥一体理解法 (朝日新書 44) (朝日新書 44)

財務3表とは、もちろん「損益計算書」「貸借対照表」「キャッシュフロー計算書」のこと。そのそれぞれが、どうやってつながっているのかを図で解説してある。

簿記を勉強しなくても会計がわかる! が宣伝文句だったけれど、簿記を勉強中の身にも復習をかねて非常に勉強になった。

たとえば、事務用品を5万円分現金で購入した場合に、貸借対照表の右側の借入金も資本金も変化しないのに、左側は現金が5万円少なくなって左右がバランスしなくなる。

これをどう考えたらいいのか、そんなことが解説されている。会計の勉強をスタートさせた時に読んでいたら、もっと楽に会計の基礎が理解できただろうと思った。

最後の章では、税効果会計や債務の株式化など、新しいキーワードについても図で解説されていて、「なるほど!」と納得することができた。



Posted by てんも at 06時23分   パーマリンク

2007年12月13日(木)

ハリーポッターのタイ語訳 [タイで生活]

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ハリーポッターのタイ語訳

先週タイではハリーポッター最終巻のタイ語訳が発売された。
というわけで、私がクロワッサンを買った隣でだんなさんはハリーポッターのタイ語版を買っていた。

タイ語版最終回の訳者まえがきに、面白いことが書いてあった。最終巻を担当した翻訳者さんが、同じく自分が担当した第6巻に誤りがあったと謝罪しているのだ。
最終巻で重要な意味を持ってくる、指輪に刻まれているある一族の姓を、第6巻で翻訳しなかったという。

指輪に刻まれていたというその一族の姓は、それまで物語に1度も登場せず、しかも第6巻の中でもたった1度しか出てこなかったらしい。そこで訳者は悩みに悩んだ。しかし、いろいろな人に意見を聞いても「特別な意味を表す単語ではなく、一族の姓である」ということしか分からなかった。

そして訳者は、説明もなく突然ただ1度だけ出てくるこの姓を、タイ語訳では省略する決断をした。

ところが最終第7巻にて、6巻で省略したこの言葉が実は非常に大きな意味を持つことが判明した。そこで訳者は7巻のまえがきで謝罪の言葉とともに、この言葉を6巻222ページ下から4行目に追加するようにとお願いしている。

シリーズ物の翻訳を、終着点が見えぬまま訳していく難しさを表している出来事だと思った。

外国の物語は、なじみのない植物や食物の名前や生活習慣など、説明なしでそのまま訳すと分かりづらいところがある。かといって、説明調になりすぎては物語のリズムが失われる。そこで翻訳者はいかに自然な訳語で、内容を正確に読者に伝えるか、というところで言葉と格闘することになる。そこが翻訳の難しいところでもあり、面白いところでもある。

この訳者さんは原作を読み込んで真剣に翻訳に取り組んだのだと思う。だから、最終巻を翻訳した際に6巻での翻訳ミスに気づいた。1語1句きちんと訳していなければ気づかなかったかもしれないミスに気づき、謝罪した。
きっとこの訳者さんは、これからも良い仕事をすると思う。

Posted by てんも at 00時29分   パーマリンク

2007年12月12日(水)

克己心(こっきしん) [読書の記録]

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克己心(こっきしん)

少し早めのクリスマスにバンコク伊勢丹の紀伊国屋書店に出かけ、欲しい本を1冊ずつ買った。
私が買ったのはクロワッサン。我ながら渋い選択である。表紙を見ると分かるように、健康オタク心をくすぐる特集をしていたのだ。

数ページ読みすすめるうちに、買ってよかったと心から思った。
1924年生まれの辰巳芳子さんと1948年生まれの鎌田實さんの対談が載っている。私は「元気な大人の男女」が持つ特有の雰囲気、しゃっきり背筋が伸びる貫禄に魅力を感じる。

「若い人だけでなく、いいお歳の方を含め、だしをいく人が非常に少なくなっている」現代を辰巳さんは
「日常の面倒を乗り越えていく克己心(こっきしん)が低下したのだと思います」
と表現していらした。

私が乏しい語彙で「生活力」と表現していたことを「克己心」というのだと知った。

まとめて一週間分のだしをひき、「繰り返す」才覚をもってほしい。それが、あなたを助けてくれます。

なんて刺激的な言葉。ついつい目の前の締め切りを優先させ、一番大切なことをおろそかにしてしまいがちな私にとって100%正しいこういう言葉は非常に良い戒めとなる。
辰巳さんの言葉が身に染みた。

Posted by てんも at 00時07分   パーマリンク

2007年12月11日(火)

健啖家 [タイで生活]

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健啖家

先日、タイの著名な専門家とお食事をご一緒する機会に恵まれた。

私が以前非常にお世話になった在タイ日系企業の元社長が久しぶりに来タイされ、大の仲良しであるその有名専門家と食事をすることになったので、私も通訳半分、楽しい会食に参加の気分半分でお供させていただいたのだ。

会食の席で、社長には「娘同然」と言っていただき、著名専門家には「社長のお嬢さんならば我々の親戚も同然だ」と言っていただき、非常に居心地の良い空間で楽しい時間を過ごさせていただいた。
ただし、参加された方は全員、社長も専門家ご夫婦とその同僚も、皆さん見識豊かで、含蓄ある洗練された会話を楽しまれるので、通訳は非常に難しかった。改めて自分の教養不足を反省させられた。

そしてその席でもう一つ強烈に印象に残ったのが、会食に参加された人達の気持ちの良い「食べっぷり」である。
ニコニコと、楽しく会話を交わしながらも、皆さんの前のお皿がどんどんきれいに片付いていく。
食事は程よいスピードで進んでいくのだけれど、私は一人ペースに遅れて目の前の食べ物がなかなか減らなかった。

通訳に忙しかった訳ではない。皆さん英語も上手なので、会話の半分以上は英語で楽しまれ、細かい話の時のみ通訳を必要とされる。だから私にも食事を十分に楽しむ時間が与えられていた。それなのに、少し食べただけでお腹いっぱいになってしまった。

「おいしいね」とにこやかに、本当に美味しそうに料理を食べ、会話を楽しむ。その姿が眩しいほどに鮮烈で、「小食って、かっこ悪いな」と思った。
仕事ができるだけでなく、ボランティア活動も積極的に行い、社会貢献しているその方たちはエネルギーをたくさん使うので、たくさん食べても太らないのだろう。

私ももっとガンガン食べられるように、もっとエネルギーを消費すべく頭と身体を動かそうと思った。

Posted by てんも at 00時04分   パーマリンク

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てんも

タイ国在住のタイ語翻訳者。
BOI、契約書、法律文書などの重要文書を中心としたタイ語翻訳を行っています。
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